「仕事の責任が重すぎる」
「プレッシャーに押しつぶされそう・・・」
自分に課される仕事を重圧と感じて悩む人は多いものです。
「責任が重すぎる」という状態は、本人の性格的な特性で感じてしまっている場合と、実際に自分の役割以上の責任を負わされている場合の2パターンがあります。
解決するためには「重すぎる」と感じている責任はどちらに含まれるかを明確にすることから始まります。
本コラムでは2つの場合それぞれの対処法について紹介します。
目次
仕事の適切な責任とは?
仕事をする上での責任とは、立場や役割に与えられた任務や義務を全うすることです。
当事者意識を持ち、商品やサービスの品質を保持する義務があります。
責任を果たせなければ「責任感がない」「仕事をしない人」というレッテルを貼られることになります。
自分の義務となる責任を果たしていれば、周りからの評価が得られます。
責任を全うしようとすることはモチベーションにもつながりますし、仕事のやりがいを感じやすくなります。
役職が上がり、その都度責任は重くなりますが同時にやりがいも大きくなっていきます。
一方で「自分に課せられている責任が重すぎる」という場合があります。
先ほど述べたとおり、責任とは自分の立場や役割に与えられる義務です。
立場や役割以上の責任を課せられることがモチベーションアップに繋がるという人もいますが、精神的に負担となり思い悩む人も多くいます。
本来、責任とはその人にとって適切な程度である必要があります。
「責任が重すぎる」と感じる仕事は役割や立場に対して適切かどうかを明確にしましょう。
責任を重く感じやすい人
自分の立場や役割に適した責任が課せられていたとしても、その責任を重く感じてしまう人がいます。
本項では、重く感じやすい人の特徴を紹介します。
責任感が強い
責任感が強い人は同時にプレッシャーを感じやすいことが多いです。
仕事で課される責任を重大に受け止め、悩みすぎてしまう傾向があります。
責任感が強いのは良いことですが、それが裏目に出てしまうパターンです。
失敗を気にしやすい
ミスの責任を必要以上に感じてしまう人は、責任のある仕事を任されると失敗したときのことを想像してしまいます。
過去の失敗を思い出して「もうあんな思いはしたくない」と悩み、重圧を感じてしまいます。
「できれば責任のある仕事からは逃れたい」とすら感じてしまいます。
自分ひとりで抱え込もうとする
「自分に与えられた仕事だから」と必要以上に自分で抱え込んでしまう人がいます。
同僚や後輩に仕事をふって負担を軽くすることもできるのにそれをしません。
結果、いくつもの仕事が積み重なり重圧となり「自分ひとりではこなせない」という結果になってしまいます。
「責任が重すぎる」と感じるときの対処法
「責任の重さが自分の立場や役割に適していない」
「この責任に耐えられそうにない」と感じてしまう人のための対処法を紹介します。
俯瞰してみる
「視界が狭くなっていないか」自分に問いかけてみましょう。
仕事の責任を負っているのは自分だけでしょうか?
他の人は軽い責任しか背負っていないでしょうか?
俯瞰して見ると「自分だけじゃない」ということに気付けるでしょう。
スキルアップする
「責任が重すぎる」と感じる背景には、スキル不足が原因である場合があります。
スキルアップすることで仕事の質が上がります。
それまでは四苦八苦していたような業務内容も簡単にこなせるようになっていきます。
すると、負担に感じていた責任もそれほど重いと感じなくなるでしょう。
プライベートでは仕事のことを忘れる
オンオフの切り替えをしましょう。
プライベートの時間は仕事のことは忘れて、思い切り楽しみましょう。
切り替えることで「重すぎる」と感じていた責任も「大したことじゃない」という発想が浮かんでくることがあります。
上司に相談する
「役割以上の責任をおわされている」と感じるときは、率直に上司に相談してみましょう。
その際、どう改善してもらえれば自分の負担が減るかを具体的に示しましょう。
ただ不平不満を伝える場にしないことが大切です。
ー相談のしかたの例ー
- 「自分ひとりで朝のルーティン業務を20分でこなすのは難しいです。もうひとりスタッフが必要です」
- 「今抱えている業務量は全部で3つあります。そのうち締切が近いものが2つあります。さらに4つめの仕事を任されても、よい品質のものはできないと思います。来週以降にしていただければ、可能です」
重圧を感じるなら転職も視野に
明らかに自分の立場や役割に適していない責任を押し付けられていて会社側が改善してくれる様子がない場合は、転職を視野に入れましょう。
大きすぎる責任を背負う重圧はメンタルの健康を損ないます。
メンタルが弱ってまで続けなければならない仕事はありません。
環境を変えることを検討しましょう。
まとめ
今回は、仕事の責任が重すぎることに悩む人の対処法を紹介しました。
仕事の責任とは、その人の役割や立場に対して与えられた義務です。
同じ責任を与えられていても、他の人より責任を重く感じやすい人もいます。
俯瞰力を身につけスキルアップすることでプレッシャーをあまり感じなくなることができます。
一方で、明らかに立場以上の責任を負わされている場合には率直に上司に相談する必要があります。
ときには、転職を視野に入れることも考えましょう。