おや?
平日なのにモアイくんが家でくつろいでいます。
サボりでしょうか?
なるほど、そうでした(苦笑)
週休3日制といえば、政府も企業に導入を推奨しており、働き方の多様化や、ライフワークバランスを重視する人の増加に伴い、需要も高まっています。
モアイくんのように、週休3日制の企業で働きたいと思っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、週休3日制を希望する人へ向けて、メリットとデメリットをお伝えします。
目次
【1】週休3日制導入の現状と需要
政府は2021年6月に「経済財政運営と改革の基本方針2021」を閣議決定し、その中に、、「選択的週休3日制」を盛り込みました。
しかし2020年時点で、週休2日より多い休日を設けている企業は8.3%という調査結果もあります。
現在はもう少し増えているかもしれませんが、いずれにせよ、割合的には少ないでしょう。
一方、東京都が実施した『令和2年度中小企業労働条件等実態調査 働き方改革に関する実態調査』によると、54.5%の会社員が週休3日制を望むと回答したそうです。
【2】週休3日制の3つのメリット
プライベートを充実させられる
週休3日制の一番のメリットと言えばやはりコレでしょう。
平日に1日休めることで、平日しかできない用事を済ませることも出来ます。
水曜を休みにすれば、一週間の仕事を前後半2日ずつに分けてメリハリを持って行うこともできます。
リカレント教育に取り組める
リカレント教育は週休3日制と共に政府も推奨しています。
「人生100年時代」を迎え、社会人になっても新しい知識、スキルを学ぶ、あるいは、既に身に付けた知識やスキルであっても、現状に合ったものにのアップデートするために学び直す、これがリカレント教育です。
週休3日制になればそのための時間が確保しやすくなります。
ライフイベントと仕事を両立しやすい
介護や子育てなどをしていると、どうしても平日に休まなくてはいけない場面がでてきます。
そうした人にとっても、平日に1日休みが取れる週休3日制はメリットが大きいでしょう。
【3】週休3日制の3つの働き方
週休3日制の給与と労働時間は次の3通りに分かれます。
労働時間・給与維持型
これは、週4日勤務になった分、1日の労働時間を増やして、1週間トータルの労働時間を週5勤務と同じにするというものです。
1日8時間×5日で週40時間働いていた人であれば、1日10時間×4日ということになります。
この場合、月の労働時間は変わらないので、基本的に給与も変わりません。
このパターンの週休3日制は、働く日数は減っても、1日の労働時間が増えるので、身体への負担はそれなりにあります。
選択するかどうかは、自分の体力なども考慮する必要があります。
労働時間短縮・給与減額型
これが一番、イメージしやすいでしょう。
週の労働時間が1日減った分、給与も減るというものです。
減額分の給与を副業で補填できる人や、減額したとしても生活していける人であれば問題ないでしょう。
労働時間短縮・給与維持型
労働時間が減っても給与は同じ、というものです。
働く側にしたら、これが一番ありがたいパターンですが、実際このパターンを導入している企業はほとんどないので、期待しない方が良いでしょう。
※ワンポイントキーワード解説
「ノーワーク・ノーペイの原則」…働いていない分は給与も払われない、という給与計算の原則のこと
【4】週休3日制の3つのデメリット
2章で週休3日制のメリットを説明しましたが、当然、デメリットもあります。
3章でお伝えした、給与が減る可能性があるということも、デメリットといえばデメリットですが、それだけではありません。
特に、週休3日制が全社導入ではなく、希望者のみの選択制の場合、これからお伝えするデメリットが当てはまりやすくなります。
➀仕事が終わらない可能性がある
今まで5日でこなしていた仕事を4日でやらなくてはいけないため、仕事が終わらなくなる可能性があります。
そのために、周りに手伝ってもらったり、自分が請け負っていた仕事を代わりにしてもらう必要も出てくるでしょう。
周りがあなたの週休3日という働き方に理解があり、快く協力してくれれば良いですが、そうでない場合、周囲と軋轢が生じる可能性があります。
➁周りとの連携・情報共有がうまくいかなくなる可能性がある
もし、部署やチームであなただけが週休3日の場合、他のメンバーと仕事上の連携や情報共有が上手くいかなくなる可能性があります。
たとえば、あなたが休んでいた日にあったミーティングについては、議事録を作成してもらうなど、内容を共有してもらう必要があります。
また、上司や周りがあなたに仕事を頼みたいタイミングであなたが休んでいると、週休3日だからだとわかっていても、周りはストレスを感じるかもしれません。
そして、あなたの代わりにその仕事を引き受けた人にも、負担を強いることになります。
➂出世ルートから外される可能性がある
➀、➁で書いてきたことを総合的に考えると、週休3日を選択することで、いわゆる出世ルートからは外れてしまう可能性があります。
もちろん、週休3日であることと仕事の能力は無関係です。
それでも、同じ能力の人材であれば、週5フルタイムで働いており、仕事を頼みたいときにしっかり仕事をしてくれる人が引き立てられるのはやむを得ないことでしょう。
まとめ
今回は、週休3日制のメリットとデメリットを伝えてきました。
今は働き方に唯一の正解はない時代です。
自分にとっての正解をそれぞれが考え、実行する時代です。
その中で週休3日制も1つの選択肢でしょう。
ただ、もし、週休3日制を選択するであれば、それによって自分は何を得たいのか、それは今回お伝えしたデメリットを受け入れてでも手に入れたいものなのかよく考えて判断することです。
そしてそれは、自分のキャリアや、どう生きたいかを考えることでもあるのです。