1分で読める【教えて!モアイくん】お葬式は突然やってくる!あなたのそのマナーは大丈夫?

人生で突然、参列することになるのがお葬式です。

しかし、そんな場でも社会人であれば
失礼のないように振舞えて当然です。

そのためにも、今のうちに
最低限のマナーを押さえておきましょう。

モアイ
今回は僕の得意分野だね。なんせ、モアイ像は「お墓」として建てられたんだから

 

なるほど!
じゃあ今回はモアイくん、任せましたよ!?

まさに、「教えて!モアイくん」ですね。

1 服装は喪服がベスト

これは皆さんご存じだと思いますが
葬儀には喪服で行きましょう。

喪服の基準は以下の通りです。

(男性の場合)

  • 白のワイシャツ
  • 無地で光沢のないブラックスーツ
  • ネクタイ、靴、靴下は黒で揃える
  • 結婚指輪以外のアクセサリーは外す

(女性の場合)

  • 黒のワンピースなどブラックフォーマル
  • スカート丈はひざ下より短いものは避ける
  • アクセサリーはパールのネックレスはOK
モアイ
パールは「涙」を表すとされているからOKなんだ

2 数珠は必須?

数珠は仏教徒でないなら
必ず持参しなくてはいけないものではありません。

もし持参する場合は
お焼香などで使わない時は左手に輪を通して持ち
房は下にくるようにしましょう。

数珠は玉はの数が108個のものが正式です。
略式のものとして玉の数が54、36、27等、108の
公約数となっているものがあります。

モアイ
現代では特定の宗派を持たないなら略式の数珠が多く使われているよ

3 茶髪で参列してもいいの?

結論から言うと、茶髪でも問題ありません。
ただ、葬儀はお辞儀をする機会が多いため
髪が長い方は落ちてこないよう
まとめておきましょう。

ネイルをしている場合もそのままでOKです。
もし色が気になる場合は黒の手袋などをすると良いでしょう。

モアイ
髪の色などは服装ほど「マナー違反」と見なされないよ!

4 香典って幾ら包めばいいの?

香典は一般的に、故人が親類以外であれば
5千円程度が相場とされています。

袱紗(ふくさ)に包み、受付で渡しましょう。

☆ワード解説
袱紗とは…ご祝儀やお香典など、金封を包む布のこと

 

袱紗の種類や色に決まりはありませんが
葬儀で使うなら地味な色が無難です。

種類としては香典を包まず
そのまま挟める『挟みふくさ』が
扱いやすくておススメです。

モアイ
紫色の袱紗は香典だけでなくご祝儀にも使えるから便利だよ!

 

さて、ここからは袱紗に包んだ
香典の渡し方の説明です。

これは戸惑ったことがある人も
多いのではないでしょうか。

しっかり確認しましょう。

  1. 葬儀場の受付で一礼し、お悔やみの言葉を述べる
  2. 右手で袱紗を持ち、左手で袱紗を開き、香典を取り出す
  3. 袱紗をたたみ、その上に香典袋を載せる
  4. 香典袋の文字が相手から見て正面にくるように反時計回りに回して差し出す
モアイ
➁~➃の手順に気を取られ、最初のお悔やみの言葉を忘れないようにしよう

5 お焼香の作法

さて、次はお焼香です。

お焼香には

  • 故人とは香りを通して会話ができる
  • 故人は身体がなくなっても香りは楽しめる

という考え方が根底にあります。

ですからお焼香で使う抹香は
故人のためのものであり
遺族が用意してくださったものです。
丁寧に扱いましょう。

とはいえ、実際の作法は宗派によっても異なり
会葬者としては頭を悩ますところです。

モアイ
前の人がやるのを見て見様見真似で済ませてる人も多そうだよね

 

そこで今回は一般的なお焼香の流れを
押さえておきましょう。

  1. 遺族に一礼後、祭壇に向かう
  2. 祭壇の1歩手前で遺影に深く一礼する
  3. 焼香台へ進む
  4. 右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、押し頂く
  5. 抹香を香炉に落とす
  6. 合掌し(数珠がある場合は左手にかける)、1歩下がって遺影に深く一礼する
  7. 遺族に一礼後、席に戻る

葬儀の主役は故人です。
その故人の写真である遺影には
最大限の敬意を払う必要があります。

ですから、焼香の際のお辞儀も遺影へのお辞儀が
最も深くなるようにしましょう。

もちろん、遺族へもお辞儀をしますが
遺影にするよりは浅くて構いません。

モアイ
抹香をつまむ回数も宗派によって違うけど基本は1回と覚えておこう

6 なぜこんなにマナーだらけなの?

ここまで読んで

こんなの覚えられるかぁ!

と思った方、気持ちはわかります。

 

しかし、葬儀に限らず冠婚葬祭で
細かいマナーが決まっているのは
参加者をマナーで縛るためではありません。

むしろ葬儀であれば余計なことに気を取られず
故人に思いを馳せることに集中できるように
するためのものなのです。

服装にしろ、お焼香の仕方にしろ
「決まっている」ことは一見、窮屈に思えますが
逆をいえばそれに従っておけば
そのことは「考えなくて済む」ことなのです。

もし葬儀に行く服装が社会的に決まっていなければ
どんな格好が相応しいか自分で考えなくてはいけません。
葬儀場についても、自分の恰好が相応しいかどうか
周りが気になるでしょう。

そうなれば集中して故人を悼むことなどできません。

 

マナーというのは
覚えていないとそればかり気になり
面倒なものです。

しかしひとたび覚えてしまえば
そのことから自由になれ
その場で本当に考えるべき
思いを馳せるべき対象に集中できる
「気持ちのフリーパス」といえるものなのです。

それに、マナーを間違えてしまったり
忘れてしまっても焦ることはありません。

大切なのは故人を想う気持ちです。
それさえ持っていれば
たとえマナー的に失礼があっても
謝れば問題ありません。
それで嫌な気持ちになる遺族はいないでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
お悔やみの場は突然やってきます。

モアイ
だからこそ喪服など事前に準備できるものは準備しておこう!

 

それと同時に、今回お伝えした

  • 香典の渡し方
  • お焼香の仕方

最低限、この2つのマナーは
頭に入れておきましょう。

そうすれば突然の葬儀でも慌てることなく
社会人として相応しい振る舞いができるでしょう。