あら?
何だかモアイくんが
しんどそうです。
どうしたのでしょう?
モアイ君のように
梅雨時期になると
心身の不調を訴える人が
多くなります。
正式な名称ではありませんが
こうした不調は「六月病」と
呼ばれたりします。
今回は梅雨とともにやって来る
「六月病」の原因と対策について
お伝えします。
目次
1 六月病とは
梅雨時期に心身に不調をきたすことを
六月病といいます。
“6月も”というより
“6月だから”危ない
といういうべきかもしれません。
4月は新年度の緊張感の中で過ごし
5月も皆、五月病のことが頭にあるため
緊張感を維持し
頑張る人が多いです。
そうした緊張と疲れが続いた状態で
迎えるのが6月です。
そして6月は雨の季節でもあります。
雨は気圧の変化をもたらし
日照時間も減ります。
こうした気候条件が
4月・5月と2ヶ月間
無理を重ねた心身には
堪えるのです。
しかも、五月病に比べ
六月病は馴染みがないため
6月は油断している人が多く
緊張感も途切れがちです。
疲れが溜まった状態で
緊張の糸が途切れ
そこに天候不順による
身体へのストレスも加わり
六月病になってしまうというわけです。
2 梅雨時に心身の不調になりやすい理由
ではなぜ梅雨になると
心身に不調をきたすのか
詳しく説明していきます。
➀不快指数があがるため
日本気象協会では
気候による過ごしにくさを
「不快指数」として数値化しており
80以上を「かなり不快な状態」
としています。
そして、高湿度で気温の高い梅雨時は
この不快指数がまさに
80を超える時期なのです。
不快指数が非常に高いが状態が続くと
頭痛やめまい、不眠といった身体症状から
イライラやちょっとしたことで落ち込むなど
メンタルにまでマイナスの影響が出てきます。
➁自律神経が乱れるため
梅雨時期は雨と晴れが繰り返され
気圧の変化が激しいです。
疲れやストレスが溜まると
こうした気圧の変化に対応している
自律神経が乱れてしまい
吐き気や頭痛、倦怠感など
様々な症状が出ます。
そして、症状が悪化すると
自律神経失調症として
出社するのもままならなくなります。
➂セロトニンの分泌が低下するため
梅雨になり、晴れ間が減ると
「セロトニン」の分泌量が減ります。
セロトニンは
「幸せホルモン」とも呼ばれ
分泌されることで
ポジティブな気持ちになることができます。
6月はこのセロトニンの分泌が減ることで
情緒不安定になりやすいのです。
3 六月病にならないためのポイント
ここからは六月病にならないための
ポイントをお伝えします。
➀適度に運動する
梅雨時は外での運動には
向かない季節ですが
室内で筋トレするなど
意識して身体を動かすようにしましょう。
軽い運動は
ストレス解消にもなりますし
血液の循環も良くなり
自律神経の乱れを整える効果もあります。
➁消化に良い食事を心がける
疲れが溜まり、湿度も高いと
食欲も落ちがちです。
胃腸が弱い人は
お腹を壊しやすくなる時期でもあります。
ですから6月は
胃腸にも優しめでいきましょう。
具体的には、食欲がない時は
おかゆやうどんなど
消化が良いものを摂りましょう。
そう感じられるかもしれませんが
たとえばうどんはお腹に優しいだけでなく
内蔵の機能を修復するための
たんぱく質も一緒に摂れ
身体の中から疲労回復できます。
また、ビタミンB1も摂れるため
エネルギー代謝が促進され
食欲回復にも繋がります。
もし物足りないなら
具に豚肉や卵を使って
「豚バラ肉の卵とじうどん」
にするのもおススメです。
➂入浴で1日の疲れを取る
6月は湿度も高く汗もたくさんかきます。
だからこそ1日の終わりにしっかり入浴し
リフレッシュしましょう。
お気に入りの入浴剤などを使うと
よりリラックスできます。
できれば就寝2時間前までには入り
入浴後はストレッチなど
身体のケアを行いましょう。
それが良い睡眠にも繋がります。
➃睡眠をしっかり取る
疲れが溜まりやすい時期だからこそ
夜更かしをせずに早めに寝ましょう。
昼間働いている社会人には
7時間の睡眠が推奨されています。
上記の①~③が
しっかり出来ていれば
自然と夜は眠くなるはずです。
➄有給を取るのもあり
6月は祝日がないため
フルタイム勤務の人は
土日しか休日がありません。
ですから
もし心身が辛いと感じたら
思い切って平日に有給を取るのも
ありです。
こうしたリカバリーのための有給は
出来れば週の真ん中
水曜日に取るのがお勧めです。
そうなのですが
実は連休後に4連勤するより
水曜に休みを取り
5連勤が2連勤×2になった方が
精神的にも身体的にも楽なのです。
この章でお伝えしたことは
どれも当たり前のことです。
ですから読み飛ばしてしまった方も
多いかもしれません。
けれど、その油断こそが危険です。
六月病や鬱は
本人が気づかないところで忍び寄り
不調に気づいた時には
深刻な状況に陥っていることもあります。
ですから
当たり前のことを当たり前に
しっかりやることが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はあまり聞き馴染みのない
「六月病」と
その対策について説明しました。
せっかく新年度
良いスタートを切り
5月も乗り切ったのに
6月にダウンしてしまっては
元も子もありません。
そうならないよう
今回の記事を参考に
6月は「心と身体に優しい月間」で
過ごしましょう。