人生で様々な選択を迫られる場面で、自分の軸がその選択を左右します。
たとえ選んだ結果が悪かったとしても、自分が選んだことであれば納得できるはず。
逆にいえば自分ではない誰かが決めたことは、後になって他責してしまいませんか?
今回は自分自身で決める、後悔しない選択方法についてお伝えします。
後悔、やり直したい過去がある人、優柔不断な人はぜひ目を通してみてください。
最後まで読むことで、選択する時のコツやテクニックを学ぶことができますよ!
目次
後悔する選択
例えば、新卒の就職活動での出来事を例に挙げます。
A社とB社に内定をもらったと想像してみてください。
A社は大手企業で将来安定。
しかしやりたい仕事ではない。
B社は名も知られぬ中小企業。
しかし面接の時のフィーリングはA社よりもいいと感じていて、職種も自分のやりたいこと。
あなたはB社に行きたいと思っているけれど、親はA社にしなさいと言っているとします。
あなたならどうしますか?
自分自身の人生の選択を「親に言われたから」とA社に決めてしまう人は多いと思います。
しかしA社に入社したあなたは、数ヶ月後、日々悶々と過ごすことでしょう。
「本当はB社の仕事がしたかった」「今頃B社に行っていたら…」と。
そして、いつの間にか親のせいにしてしまいます。
「あの時、ああやって言われたから仕方なかった」と。
就職先を決める時、親の意見を参考程度にして自分の意見を大切にできていたら?
親を説得できるほど、揺るがない決意を伝えられていたら?
過去には戻れないのに、後悔ばかりが浮かびます。
これこそが、後悔する選択 と言えますね。
後悔する選択をしないためには、どうすればいいでしょうか??
結論 正しい選択なんてない
何かを選ばなければいけない時、人は正しい方を選んでしまいがちです。
無難な方や、安心できる方もそうです。
しかし、そもそも正しい選択などはありません。
将来どうなるかなんてわからないからです。
極端にいえば、明日のことを決めても明日死ぬかもしれないからです。
人間なんてどうなるか分かりません。
極端だとお思いでしょうが、見えない未来を予想する以上は正しい選択をすることは不可能です。
そのため先の未来が訪れたときに「あの決断をしてよかった」と思える後悔しない選択をすることが大切なのです。
前項で例に挙げた就職先について、親にとっての正しい選択は大手企業で安定しているA社だったでしょう。
しかし、あなたにとって後悔しない選択は?
A社だって大手だから安泰と思って本当にいいのでしょうか?
見えない未来を想像してもそれが「正しかった」かどうかは分かりませんよね。
つまり、あなたにとって将来後悔しないのはB社を選ぶことでしょう。
親の言いなりではなく、自分で決めて自分で行動することが後悔しない選択なのです。
後悔しない選択をするために!自分の意志決定スタイルを知る
後悔しない選択をするためには、自分の意思決定スタイルを知ることが大切です。
意思決定スタイルとは、選択が迫られたときの自分の傾向や考え方のことをいいます。
人は何か決断をするとき、無意識のうちに傾向に左右されています。
優柔不断や即決などもその特徴の1つです。
慎重に決断したつもりでいても、自分の傾向や固定概念に影響を強く受けています。
そこで、自分のスタイルを知ることで「後悔しない選択」をとることができるのです。
スタイルは大きく分けて5つに分かれます。
- 合理的スタイル
論理的な分析や比較を行い、数字で判断するタイプです。
立証できれば、強い意志を持って決断することができます。
- 直観的スタイル
数字や分析ではなく、自分の感情や直観を重視するタイプです。
悩み始めると、時間がかかります。
- 依存的スタイル
他人に相談し、意見やアドバイスに耳を傾けて選択するタイプです。
成功者や体験者の声を重視する傾向があります。
- 回避型スタイル
選択を先延ばしにするタイプです。
その場を逃げ切ることばかり考えてしまい、最終的に優柔不断になります。
- 自発的スタイル
選択するスピードが速く、即決力があります。
データや分析など論理的判断よりも、決断したという行為に満足してしまいがちです。
あなたはどのスタイルですか?
もっとも後悔が少ないのは、合理的スタイルです。
データや分析などの数字をもとに選んだ結果なので後々「あれが最善だった」と思うことができるためです。
一方、直観型スタイルは周囲からの反応が最も低いです。
選んだ時点での自己評価は高かったとしても、判断材料が少ないために相手を納得させるのは難しいということですね。
「なんでその選択をしたの?」と聞かれたときに、納得させられる理由を述べることができないからです。
自分の直感を頼りにしているため、客観的な根拠が少ないということですね。
合理的スタイルに近づけるために
5つのスタイルの中で合理的スタイルが最も後悔が少ないといえます。
では合理的スタイルに近づけるためには、どうしたらいいのでしょうか?
期限を決める
即決や直観を重視するタイプは、期限前に決めてしまうことがあるでしょう。
早く決めたからと言って、決意が強くその決断に後悔しないとは限りません。
逆に優柔不断なタイプはいつまでたっても決めることができず、先送りにしてしまいがちです。
そのため、期限を決めましょう。
期限までは、じっくり考える。
期限日に決断をくだす。
このことを意識してみましょう。
期限までは情報収集をしたり、自分の意見を書き起こして頭の中を整理してみたりと時間をたっぷりと使いましょう。
本を読む
自分の感情だけで決断してしまう人は、偏った考え方を持っているかもしれません。
そのため賛成意見だけでなく、反対意見にも耳を傾けてみましょう。
ここで役に立つのが書籍です。
自分と同じ思考や考えが述べられている本だけでなく、違った意見や価値観を知ることができる本を読んでみるのです。
そうすることで「こんな考え方もあったのだ」と気づかなかった側面を知ることができます。
知識は無意識のうちに選択肢の材料になっていきます。
興味のある分野だけでなく、興味のない本を手に取ってみることで新たな選択肢を生み出すきっかけになりますよ。
まとめ
今回は後悔しないための選択テクニックについてご紹介しました。
まず、選択は「正しい」ではなく「後悔しない」選択をすることが大切です。
先の見えない未来を予測することは難しく、現時点での正解はないからです。
後悔しないためには、自分の意思決定スタイルを知ることから始まります。
意思決定スタイルは
- 合理的スタイル
- 直観的スタイル
- 依存的スタイル
- 回避型スタイル
- 自発的スタイル
の5つでした。
自分のスタイルを知ることで、選択する時の傾向が分かります。
そして後悔の少ない合理的スタイルになるためには
- 期限までじっくりと粘ること
- 本を読むこと
を意識してみましょう。
今回は人生で後悔しない選択をするテクニックについてご紹介しました!
ぜひ、選択する時の参考にしてみてください。