バランス感覚が必須【ゼネラリスト】の特徴と向いている人【出世の仕方】解説

「自分はスペシャリストではない」
「ゼネラリストとして出世するにはどうしたらいい？
「ゼネラリストに向いている人はどんな人だろう？」
専門性を持った仕事に就いていない人の場合、今後のキャリアの展望を考えたときに不安が押し寄せることがあります。

そこで今回は、ゼネラリストの特徴や向いている人について解説します。
ゼネラリストとして出世したい方は必読です。

ゼネラリストとは？

ゼネラリストとは、広範囲に渡る知識を持つ人、多角的な視点を持つ人材のことです。
語源であるgeneralは、全体的・全般的という意味を持ちます。
ビジネスの場においては、総合職やプロデューサーなど、現場全体のことを客観的にとらえ、まとめ上げられる人材や役職のことを指します。
幅広い知識を兼ね備え広く経験をしてきた人を指すため、社会人としての歴が浅い人はゼネラリストとは呼べないでしょう。

対比として使われるスペシャリストは、ある特定の分野で高い専門性をもち、その分野に関して高い技能と知識を有する人材を指します。
特定分野のプロフェッショナルであり、エンジニア系の人材などは典型的なスペシャリストです。
専門分野で活躍できる一方、専門外のことや想定外のアクシデントにうまく対応できないこともあります。

ゼネラリストの特徴、スペシャリストとの違い

ゼネラリストの特徴はどんなものでしょうか？
スペシャリストとの対比を交えて解説します。

豊富な知識と広い視野を持っている

特定の分野に知識や経験が偏ることなく、幅広い知識やスキルを備えています。
これまでに多様な職種や部署を経験してきた人です。
さまざまな経験から得た知識と多角的な視点で物事を見られるため、スペシャリストと比べてバランスの良い人材といえます。

客観的に判断できる

ビジネスの幅広い知識や経験に精通している人が多く、経理や人事、商品企画などさまざまな視点に立ち、客観的に物事を判断することができます。
専門分野以外の知識に乏しいスペシャリストは、多角的な視点を持つ仕事は苦手なこともあります。

管理職に向いている

ゼネラリストは管理職まで出世する人が多いです。
特定の分野に偏ることなくさまざまな視点から物事を客観的に見て評価できるので、組織をまとめる力があります。
さまざまな発想やアイデアにもつながり、よいリーダーシップを発揮します。

臨機応変な対応

社会情勢などにより不測の事態が起きたときや急な欠員がでたときなど、さまざまなアクシデントに臨機応変に対応できるのがゼネラリストです。

ゼネラリストに向いている人

本項では、ゼネラリストに向いている人について解説します。

柔軟性のある人

他人の意見に耳を傾けることができ、臨機応変な対応力がある人に向いています。
柔軟性を持ち、さまざまな仕事に前向きに取り組めることも大切です。
コミュニケーション能力をはじめとするヒューマンスキルも必要です。

いろいろなことに興味関心がある人

ゼネラリストは広い視野が求められます。
いろいろなことに興味や関心を持つことが視野を広くしてくれます。
プライベートでも好奇心が強く、何でもトライしてみる人がゼネラリストに向いています。

リーダー的素養のある人

ゼネラリストは、いずれ組織の管理職になる候補者です。
リーダーには個人の資質によって向き不向きがあります。
学生時代まで振り返り、自分はリーダー的素養があるかどうか判断してみましょう。

いろいろなことをバランスよくこなせる人

ゼネラリストはスペシャリストと違い、多少浅くても広い知見があることが大切です。
いろいろなことをバランスよく調整して仕事をこなせる人はゼネラリストになれるでしょう。

出世したい欲が強い人

ゼネラリストは組織のトップまで登れる人です。
とはいえ、本人に出世する意欲がなければ叶いません。
出世欲が強い人はゼネラリストに向いています。

ゼネラリストの出世の仕方

一定程度までの出世はスペシャリストのほうが早い傾向にあります。

一方で、経営幹部や組織のトップに立つのはゼネラリストであることが多いです。
スペシャリストとしてどれだけ専門分野に長けていようと、組織全体をまとめる能力がなくては経営幹部まではいけません。

その点、幅広い知識と経験を持つゼネラリストはバランス感覚よく組織運営を考えられるため、より高い役職につくことができます。
転職の際には専門性が高いスペシャリストの方が有利であることは確かですが、管理職採用などではゼネラリストであることが有利に働きます。
汎用性が高いため異業種への転職も叶いやすくなります。

管理職や監督職を目指している人は、ゼネラリストとしての力を磨きましょう。