子どもの頃、学生時代、学校に通っているときを思い出してください。
年間行事予定がビッチリと決められていて、目標設定(つまりゴール)が決められていた中で私たちは過ごしてきました。
「学校の授業はつまらない」、「毎回の授業なんて先生の思い付きで授業をやっているのだろう」
と思う人もいるかもしれませんが、教員は文部科学省の学習指導要領に基づいて、学習指導計画というレポートを書いて上司に提出し、認められて授業を行います。
そこには、どういう言葉を板書(黒板に書くこと)するか、児童や生徒に質問する言葉、どのようなねらいをもって子どもたちに考えさせるのかという細かいところまで計画されています。
毎回それ通りになるということではありませんが、その授業を通し「どういったことが目標になっているのか」ということから大きく逸れることはありません。
社会人になっても、営業職であればノルマが決まっていたり、今年の売り上げ目標などしっかりとゴールが決まっています。
仕事のやり方を工夫すれば、その目標に到達できるようになっています。
ですが、学校で教わっていたときのような、やり方が全て決まっているわけではありません。
社員全員が目標を把握していたとしても、やり方、つまりプロセスまでは手取り足取り教えてくれるわけではないですし、先輩社員と同じやり方をやったからといって、同じ結果になるとは限りません。
ですが、やり方を大きく間違えていなければゴールに到達することができるわけです。
けれども、なかなか仕事で「結果が出せない」「うまくいかない」といったことに直面している人もいるかと思います。
今回のテーマは、そのような人向けに参考になるコツを集めてみました。
目次
ゴール設定を間違えていないか
どんなことにおいても、自分の目標設定というものを明確にすることが大事です。
車のナビでも、目的地を設定しなければ作動しません。
どこへ向かっているのか、しっかりと自分で把握することが大事なのです。
これを義務教育では先生が肩代わりしてくれているともとれるため、自分で目標を把握していなくても、言われたことをやれば何となくできてしまうということでもあります。
ですが、これを自分事として考えず高校大学に進んだときに、一体自分は何がやりたいのかというモラトリアムに陥ってしまうリスクも含んでいるのです。
そうならないためにも、ゴール設定をしっかりと確認しましょう。
現在地を明確に
ゴール設定がわかりましたね。
続いては、現在地です。
自分の取り巻く現状や能力、何が得意で苦手なのか、「今」に集約される「現在地」を明確にしましょう。
自分のことがわからないという人も多いですが、しっかりと自分のことをわかっていれば、人に頼むときお願いしなければならないことなど様々なことが一気にわかるようになります。
できないことをできないと言えないことは悲劇です。
「できないこともできます!と言いましょう」
というような言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは人間関係がしっかりと構築されていたりして、能力の高い人がやるテクニックです。
ですから、まずはできないことはできないということを自分で自覚することが基本です。
嘘偽りのない自分の現在地がわかって初めて、どのようにゴールに向かっていくかを考えることができるのです。
多様なやり方でやってみる
ゴールと現在地を把握することができれば、やり方を考えましょう。
旅のイメージをしてみてください。
例えば沖縄へ行くのに、飛行機で行こうか、船で行こうか、途中までヒッチハイクにしようかなど、様々なパターンが考えられます。
これと同様に、やり方も様々な方法が考えられます。
先輩社員に教えてもらった通りにやってみる、これは基本中の基本ですね。
何も知らないまま軽装備で山登りをすることが危険なように、先輩社員の意見というのは経験値というものが詰まっています。まずは基本をやってみることです。
そこで、もっとこうした方がいいのではないだろうか、このやり方は先輩だからできたのかもしれないなど、自分でやってみてわかることが出てきます。
これが経験値です。
この経験に基づいて、創意工夫を加えてみます。
この創意工夫には、「わたくしはこのようにしたいと思いますが、どう思われますか?」などの意見を上司に求めても良いでしょう。また、お客様から「このようにしてほしい」と言われて行動することもあるでしょう。
自分のやりやすいやり方というものを見つけ、改善していきながら行動していくことで更にみえてくるものがあると思います。
この時点で、「どうしてもうまくいかない」「全く何にも響かない」というような場合は、どことがおかしいということになります。
目標設定が間違っている、現在地をしっかりと把握できていない、やり方が間違っている、のどれかに当てはまります。
子育てのような長いスパンで結果を出すというような仕事でなければ、やったことに対しての結果というものは小さくてもついてきます。
手ごたえが豆腐のようです、ということは、どこかをしっかりと見直して修正すれば、結果が出せるということになります。
結果も最初から大きくうまくいくとは限りません。
けれども、しっかりとその道にのっていれば、必ず結果はついてきます。
結果を出すために、目標設定、現在地の把握、そして自分にあったやり方というのを見直してみましょう!