1分で読める【教えて!モアイくん】派閥内「うるさ方」を目指せ!?社内派閥との付き合い方

モアイ
うーん、あっちにつくべきか、こっちにつくべきか

どうやらモアイくんが社内のどの派閥に入るかで悩んでいるようです。
できれば、こんなことで悩みたくないというのが、全ての社会人の本音でしょう。
けれど現に派閥のある会社はあり、上手く付き合わないと、仕事がしづらい、会社で居場所がなくなる、そういった人もいるでしょう。
そこで今回はこのやっかいな社内派閥との上手な付き合い方をお伝えします。

【1】「派閥」の特徴

派閥には、通常のグループにはない、以下の2つの特徴があります。

排他的であること

自分達のグループ以外の人間に対し、排他的、あるいは攻撃的です。

社内的に非公式であること

社内的に公式に作られた「○○部署」といったグループではなく、利害関係などにより自然発生します。
ただし、公式な「部署」が排他的な性格を帯び、派閥化することもあります。

モアイ
逆に非公式であっても周りと協調できるグループのことは派閥とは呼ばないよ

【2】なぜ派閥ができるのか

社内で派閥が生まれる原因は以下の3つです。

2-1会社がピラミッド型組織であるため

多くの会社の組織はピラミッド型です。
ですから、出世して上層部のポストを得られる人間は限られています。
その限られた人間を支持する人が集まることで、派閥が生まれます。
もっとも、支持する人もただ支持しているのではなく、支持した人が出世すれば自分も出世できるだろうという計算があります。
支持される側も、そのことは分かりつつ、賛同者が多い方が社内的な発言力が増し、出世に有利なので受け入れているというわけです。
共感や尊敬といった感情的な結びつきもゼロではないでしょうが、派閥の結びつきに利害関係はつきものです。

2-2部署間対立の結果

会社には様々な部署があり、業務内容が異なります。
そのため、会社に利益をもたらすという最終的な目標は同じでも、そこに至るための優先順位が異なります。
たとえば、こだわって開発した新商品を売って欲しい「開発部」と、売れ筋の定番商品を売って売り上げを確保したい「営業部」、という具合です。

モアイ
こういうことが、部署間対立のきっかけになるんだね

そうです。
そして、こうした対立がエスカレートすると、前の章でお伝えした、「部署の派閥化」が起きます。
同様のことは「課」や「〇〇チーム」といったレベルでも起こり得ます。

2-3社内での居場所を確保するため

「寄らば大樹の陰」という諺がありますが、有能な上司や先輩社員に目をかけてもらえれば、社内で気持ち良く、安心して働けます。

モアイ
その上司や先輩が出世すれば「棚ぼた」で自分も出世できるかもしれないしね

同じようなことを考える人は多いので、必然的に優秀な社員のもとには人が集まります。
これだけではまだ派閥とは言えませんが、そこにモアイくんが言うような「出世したい」など、各自の思惑が絡むことで派閥化していきます。

【3】派閥との向き合い方

ではこうした社内派閥とどう付き合っていけばいいのでしょうか。
近年では派閥とは関わらない、中立を良しとする風潮がありますが、それはそれでリスクがあります。

3-1中立でいることのリスク

中立でいれば、全ての派閥と上手くやれるという考えは甘いです。

モアイ
え!?

そもそも、派閥サイドから見れば、中立な人というのはただの「八方美人」です。
そして派閥に属する人間は、敵対する派閥の人間以上に、「八方美人」な人間を嫌います。
なぜなら、派閥というのは、その是非はともかく、1つの価値観を大切にしており、八方美人な人間には、それが感じられないためです。
もちろん、中立でいる人にとっては、「いや、中立でいること自体が自分の価値観なんだ」と思うでしょうが、その理屈は派閥の人間には通用しないということです。

モアイ
中立でいることで逆に敵か味方かわからない、胡散臭い奴って思われちゃうんだね

3-2派閥に入るメリットもある

派閥には悪いイメージがつきまといますが、派閥に入るメリットもあります。
派閥に入るということは社内で有能な人の下につく、ということですから上層部とのコネクションができやすくなります。
また、大きな派閥であれば、部署を超えた人脈が手に入ります。
上層部や他部署の情報が入ってくるので、会社全体の状況も把握できます。
困ったことがあっても派閥に入っていれば、相談できる人も多く、安心です。

モアイ
おぉ。そう考えると良いこと尽くしだね

ただし、派閥に入ることはメリットだけではないので、入る派閥の選び方と派閥内でのポジションには注意が必要です。

3-3派閥の選び方

派閥を選ぶ際のポイントは以下の2つです。

3-3-1主張に一貫性があるか

今までの動きや主張に一貫性のある派閥を選びましょう。
単に対抗する派閥を批判したいだけの人間が集まった派閥や、リーダーの気分でコロコロ方針が変わる派閥は入っても振り回されるだけですし、将来性もありません。

3-3-2派閥の主張に賛同できるか

派閥の主張に一貫性があり、その上で、その主張に全てではなくとも、ある程度共感できる派閥を選びましょう。
そうすれば、社内で自分の考えに近い人間と繋がれます。
社内に仕事に対する考えやスタンスが似ている仲間ができることは心強いものです。

3-4派閥内の「うるさ方」を目指せ

派閥に入っても派閥の主張が間違っていると思ったらはっきり言いましょう。
何でも派閥の言いなりになっていると、不毛な派閥間争いなどに巻き込まれてしまいます。

モアイ
でも、派閥に反対するようなこと言ったら煙たがられない?

多少、煙たがられるくらいでちょうどいいのです。
派閥のリーダーから、こいつはちょっとうるさい奴だなと思われている方が、派閥に利用されずに済みます。
ただし、なんでもかんでも反対してはいけません。
煙たがられるどころか、派閥から追い出されてしまうからです。

モアイ
本当に譲れないところだけ意見を言うって感じだね

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は社内派閥との付き合い方について説明しました。
派閥を上手く利用しつつ、ここぞという時は自分の意見もしっかり言う、そんなオリジナルな存在を目指しましょう。