あら?何だかモアイくんが悩んでいます。
「チーム・モアイ」…(苦笑
しかし、モアイ君のように初めて部下を持ち、戸惑っている新米リーダーもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、部下を持つリーダーとしての心構えや、やるべきことについてお伝えします。
目次
【1】リーダーの役割はマネジメント
部下を持ったらまず意識することは、自分の役割はプレーヤーではなくマネジメントなのだということです。
もちろん、リーダーとしてこれまで以上に率先して仕事をやることは大切です。
しかし、なぜ上司があなたに部下を与えたか、それはあなた1人では成せない大きな仕事を部下を動かし、達成して欲しいという期待があるからです。
リーダーになったら、自分が仕事をやるのと同時に、どう部下を動かし、チームとして成果を上げるかを考えましょう。
これからは、チームの成果が、あなた個人の評価にもなっていくのです。
【2】部下に信頼される方法3選
部下に動いてもらうには、部下に信頼され、このリーダーのためなら頑張ろうと思ってもらう必要があります。
そこで、まずは部下に信頼されるために大切なことを3つお伝えします。
➀いつも機嫌良くいる
単純なことのようですが、これがリーダーにとって最も大切なことなのです。
そうなのです。
すぐ感情的になったり、怒りっぽいリーダーは部下から信頼されません。
怒られるのを恐れて、ミスなどのネガティブな情報も上がってきにくくなります。
結果、チーム全体の業務効率が落ちたり、より大きなミスに発展したりします。
一方、リーダーのメンタルが安定しており、部下が話しやすい雰囲気を作っていれば、部下も気後れすることなく色んな相談ができ、事前にミスを防ぐこともできます。
また、リーダーの機嫌が良いだけで、チーム全体の雰囲気が良くなります。
そして、チームの雰囲気の良さは、一体感を生み、業務効率向上にも繋がります。
➁質問には簡潔に答える
部下の質問には簡潔に答えましょう。
聞かれていないことまで自分の知識や情報を伝えようとしてはいけません。
質問されたついでにあれもこれも伝えたくなってしまいがちですが、それは別の機会に譲るべきです。
部下があなたに質問をするのは、その時、自分が抱えている仕事を進めるためです。
そしてそれは、チーム全体の仕事でもあります。
にもかかわらず、リーダーであるあなたが質問に長々と答えるということは、その分、部下の仕事が止まり、チーム全体の業務効率も落ちるということです。
正直、モアイくんのように感じる部下は多いでしょう。
仕事上の知識や情報を伝えるためのレクチャーと、質問に答えることを一緒にしてはいけません。
レクチャーはレクチャーで個別に時間を作り、質問をされた時はそれに答えるだけに留めましょう。
分けて伝えた方が、部下にもしっかり伝わります。
➂見栄を張らない
リーダーだからといって全ての面で部下より優れている必要はありません。
部下から聞かれて自分では判断がつかないこともあるでしょう。
その場合は素直にそう伝え、上司に確認するなどしましょう。
そうした真摯な対応が部下の信頼を生み、あなた自身の知識向上にも繋がります。
また、パソコンスキルなど、部下の方が精通していることに関しては教わる姿勢を持ちましょう。
【3】成果を出すための部下の動かし方3選
ではここからは、部下の信頼を得たうえで、具体的にどうすれば部下を上手く動かし成果を上げられるかについてお伝えします。
目的意識を共有する
まず、リーダーとしてチームの目的を明確にし、部下と共有しましょう。
プロジェクトチームであれば、プロジェクトの達成が目的になるでしょう。
同じ業務を担当する者同士のチームであれば、その業務の改善や効率化が目的になるでしょう。
いずれにせよ、烏合の衆にならないためにも、何のためのチームで、何を目指しているのかをはっきりさせることが大切です。
部下の強みをを把握し、活かす
人にはそれぞれ、得意不得意があります。
当然、部下もそうです。
リーダーであるあなたはそれをしっかり見極めることです。
部下の強みを把握し、部下の「得意」を活かせる仕事を振りましょう。
その時に「〇〇さんは仕事が丁寧なので細かいこの作業をやってもらいたい」など、ある意味、上手におだてて、部下のやる気を引き出すこともマネジメントの一環です。
しかし、この時、見当違いなことを言ってしまうと、逆効果になってしまいます。
だからこそ、正確に部下の強みを把握することが必要なのです。
部下の価値観・事情を考慮して仕事を割り振る
部下の強みを知ると同時に、部下が何を重視して仕事をしているかを知っておくことも必要です。
働き方や、価値観が多様になった現代だからこそ、様々な仕事観を認め、受け入れなくてはいけません。
たとえば、若い社員の中には、プライベートを大事にするため、残業はしたくない、という人もいるかもしれません。
甘いと感じるかもしれませんが、それも尊重すべきその人の価値観です。
あるいは、子育て中の女性社員なら、子供の病気などで急に休むこともあるでしょう。
そうした部下1人1人の考え方や事情を把握し、認めた上で、どう仕事を割り振れば業務効率が最大化するかを考えることこそ、リーダーの仕事であり、腕の見せ所です。
まとめ
今回は、初めて部下を持った新米リーダーに向けてリーダーとしての心構えなどをお伝えしました。
リーダーに任命されるということはそれだけ将来を期待されている証です。
ですから、個人としても成長しつつ、チームメンバー全員で上へあがっていく、出世していくくらいの意気込みを持って取り組みましょう。