様々な業界でIT化が進む現代では、「誰でもできる仕事しかできない人材」は淘汰されてしまう可能性が高いです。
高い次元で会社に貢献し、生き残っていくためには「替えの利かない人材」になる必要があります。
「替えの利かない人材」とは、その人だけの「オリジナル」な何かを持っている人です。
ではどうれば会社に貢献できる自分だけの「オリジナル」な何かを創れるのか、その方法を今回は伝授します。
目次
【1】会社の「駒」になってはいけない理由
会社という組織を回すには、単純作業など、誰でもできる作業を行う人材も必要です。
しかし、そうした仕事に就いている人は、いつでも替えの利く人材として、会社からは「駒」と見做されてしまいます。
モアイくんの言うように、替えの利く人材は会社が危機に陥った時に切り捨てられてしまう可能性が高いです。
失っても、同様の人材を確保しやすいからです。
誤解して欲しくないのは、「駒」として会社の手足となって働く人材に価値がないということではありません。
けれど、あなたが長く安定して働きたいのであれば、いつまでも「駒」的なポジションに留まっているべきではありません。
単純作業の繰り返しではスキルや経験も積み上がりませんし、仕事の達成感や満足感もそれほど味わえないでしょう。
だからこそ、「駒」ではなく、会社にとって替えの利かない何かを持つ人材になるべきなのです。
【2】「オリジナル」と「個性」の違い
「オリジナル」と似た言葉に「個性」があります。
この記事ではその2つを以下のように定義し、会社にとって必要な人材になるためには「個性」より「オリジナル」を創ることをお勧めします。
- 個性・・・持って生まれた性質。会社の業務とは関係ないものも含む
- オリジナル・・・自分の志向や社内でのポジションを考え、戦略的に創りあげるもの
つまり、仕事に活かせる「オリジナル」なものとは、自然に生まれるものでも、生まれつき身についているものでもなく、あくまで意図的に創り出すものということです。
もちろん、その過程では努力も必要となってきます。
ただし、「個性」が完全に不要というわけではなく、「オリジナル」な何かを創り上げるために、「個性」を活かすのはありです。
【3】会社に必要とされる「オリジナル」の創り方
会社や周りに必要とされる「オリジナル」な何かを持つ方法を3つ紹介します。
3-1得意なことを突き詰める
仕事をしていたら、(これは得意だな)と思える作業が1つくらいあるはずです。
そうした作業を見つけたら、その作業の質やスピードをとことん究めましょう。
それにより、その作業自体は誰でもできるものであっても、その仕上がりにおいて、他の人と差別化が図れます。
それが周りにも認められれば、その作業はあなたに頼もう、ということになるはずです。
そこまでいかなくとも、1つの作業を極めることで、「駒」的な人材から抜け出せます。
また、1つの作業のクオリティを上げようと努力する姿自体が社内的なあなたの評価を上げるでしょう。
3-2ゼネラリストに徹する
人と差別化が図れそうな得意な作業がないという人は、逆にゼネラリストを目指しましょう。
自分が普段行っていない業務も70点でこなせる人材になるということです。
70点でいいのか?と思われそうですが、自分がいつも行っている3個の作業を100点でこなせる人は沢山いても、自分が普段行っていない作業10個を70点でこなせる人材はなかなかいないものです。
モアイくんの言うように、幅広い業務が出来る人材は会社から重宝されます。
そうした人材になるためには、様々な機会を捉えて自分が普段行っている作業以外の知識を身に付ける必要があります。
まず手始めに、自分が担当している作業に関連する作業を出来るようになりましょう。
3-3いつでも感じ良くいる
確かに、「オリジナル」というと、➀・➁のスペシャリストやゼネラリストのようなものを思い浮かべるかもしれません。
しかし、目的は会社にとって得難い存在になるための「何か」を持つことです。
そしてそれは必ずしも実務的な能力だけとは限りません。
ここで1つ考えてみて欲しいのですが、あなたがコンビニで買い物をする時、感じの良い店員と、不愛想な店員、どちらのレジに行きたいと思いますか?
おそらく、ほとんどの人が感じの良い店員を選ぶはずです。
「商品の清算をする」という目的を果たすだけなら、どちらの店員でもいいはずです。
にもかかわらず、感じの良い店員を選ぶということは、それだけ「感じが良い」ことには価値があるということです。
これは店員など、接客業だけに言える話ではありません。
たとえデスクワークが主体の仕事であっても感じの良い人は社内の雰囲気を良くし、周りから好かれます。
仕事の能力が普通であっても、常に「感じ良く」いることで、その人には付加価値が生まれるのです。
確かに「感じが良い」とは人によって捉え方が異なる、感覚的なものです。
しかし誰もが共通して感じる、「感じの良さ」というものがあります。
まずは、以下の点を意識するようにしてみて下さい。
➀挨拶をしっかり行う
挨拶は基本的なことですが、意外におろそかにしている人が多いです。
社外の人に対してだけでなく、社内の人に対してもしっかり挨拶するようにしましょう。
朝、出社して何も言わない人より、きちんと挨拶する人の方が感じが良いのは自明のことです。
➁話しかけられたら笑顔で応える
仕事中、話しかけるということは、相手の仕事を中断するわけですから、話し掛ける側は少なからず、申し訳なさを感じている場合があります。
その時、あなたが笑顔で応えれば、相手は安心しますし、あなたへの印象が良くなります。
忙しい時に話し掛けられると、つい不愛想な対応をしてしまいがいちですが、そこをぐっとこらえ、笑顔で対応するようにしましょう。
➂話しかける時は明るく、初めは少しゆっくり話す
暗い声や表情で話し掛けられて良い気がする人はいません。
表情や声の高さを意識し、自然な明るさで話し掛けるようにしましょう。
また、自分では普通のスピードで話しているつもりでも、突然話し掛けられた相手にとっては早く感じることがあるので、最初は少しゆっくり話しましょう。
まとめ
替えの利かない「オリジナル」な何かを持つことはそう難しいことではありません。
少しの努力と意識と工夫で可能なことです。
会社から必要とされ、あなた自身も仕事に充実感を持てるようになるために、「オリジナル」な何かを創り上げる努力をしましょう。