前回の記事の上級編をご紹介します。
まだ見られていない方は是非初級編からご覧ください!
転職には欠かせない内容だと思いますので、是非一読をオススメいたします。
さて前回に引き続き、今回の参考図書も『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平著です。
前回の復習
さて、前回の記事の復習を少しご紹介します。
「やりたいこと」というのは、「好きなこと」×「得意なこと」が合わさった部分に見つかるというものでしたね。
『やりたいこと = 好きなこと × 得意なこと』
この公式というのは、実は不完全な状態だそうです。
この公式でも「やりたいこと」というのは見つけられるのですが、そこに「大事なこと」という価値観を組み合わせることにより、自分が「本当にやりたいこと」は何かということが見つかり、より「やりたいこと」が揺るがず、自分自身の輪郭が明確にくっきりと捉えることが出来るようになります。
では、前回の記事は無意味なのか?
といえばそうではありません。
まず、「好きなこと」×「得意なこと」の公式を考える必要があるからです。
そこを明確にして初めて、今回の上級編に進むことができます。
大事なこと
「好きなこと」×「得意なこと」で導き出された「やりたいこと」というのは行動を表しているそうです。
一方で、「大事なこと」というのは状態を表しているのです。
働き方を決める上で最も重要な価値観、それが「大事なこと」です。
どれだけ「やりたいこと」をやり続けていても、満たされないというのは、この「大事なこと」という価値観が抜け落ちていて、そこが満たされないから起こる現実だそうです。
「何のために働くのか?」
という質問に対しての答えというのが「大事なこと」だそうです。
その答えに正解はなく、自分が「このために働いている!」と言えれば、働く目的というのも何でもいいそうです。
この「大事なこと」を考えると、ベクトルが自分の内側に向く場合と、外側に向く場合とがあり、内側に向くと「人生の目的」が決まり、外側に向くと「仕事の目的」が決まるそうです。
これって、すごく重要なことですよね。
自分の内側も外側も、自分自身で対峙していくものですから、その両方の目的が明確にわかるということは、自分の方向性が揺るがないということであり、軸が強固になります。
30歳までは、自分に合うものが一体何なのか、様々なことに挑戦しながら経験を積み重ねて生きていく、トライアンドエラーということをやり続けてもいいのですが、30歳を超えてもなお、「やりたいこと」が不明確なまま、トライアンドエラーを送っている人というのは、この「大事なこと」という価値観が自分の中で何なのかが明確になっていないのだと思います。
人生経験を重ねると、否が応でも自分がどんな人間で、どういったことに向いているのか、何ができないのかということをある程度は大まかに知っているものなので、それがわからないというのは「大事なこと」というものを見落としている可能性が高いと思います。
大事なポイントを整理すると、
「なぜ仕事をするのか?」という問いには、「大事なこと」で、
「何の仕事をするのか?」という問いには、「好きなこと」で、
「どうやって仕事をするのか?」という問いには、「得意なこと」でそれぞれ答えられるそうです。
この三本柱をしっかりと理解することで、転職や就職活動においてブレずに答えることができますし、自分がどのような業種や職種に合っているのかもわかります。
その部分に関しても本書から抜き出してみましょう。
「好きなこと」は「なぜこの業界なのか?」
「得意なこと」は「どうやってこの仕事で業績を出すのか?」
「大事なこと」は「なぜこの会社なのか?」
に置き換えて考えることができるようになるそうです。
「大事にしたいこと」は「何のため?」、「好きなこと」は「何の業界?」、「得意なこと」は「どんな職種?」
という質問で、この三つの質問が重なったところが、自分にフィットする会社ということになるそうです。
転職・就職をする際には、必ず上記の質問をされますし、それに対しての答えがブレてしまっていては、元も子もありませんよね。
単純にお給料が良いからという理由で本当に納得するのであれば問題はないのですが、ものすごくお給料が良かったとしても、全く自分に向いていない仕事というのは山ほどありますし、終身雇用の時代であれば、それでも仕事が何とか回っていって、会社としても辞めさせるわけにはいかないので、どうにかこうにか定年まで勤めあげるということができたのかもしれませんが、今はそんな風に過ごせることはほとんどありませんし、自分の大切な人生の時間を向いていないこと、やりがいの感じないことに費やしていくということはオススメできません。
ある意味、自由に職業を選べる時代だからこそ、自分のことをしっかりと理解した上で、会社とのマッチングを図ることができます。自分のことを理解しているというのは、仕事をする上だけではなく、生きていくことがとても楽でスムーズになります。特性や特徴を知るということが、どれほど自分の支えになるのかということを私は身を以って感じています。
前回の記事と今回の記事を合わせて読んでくださることで、自分の「本当にやりたいこと」が明確になりますので、参考図書も読んでいただきつつ、是非自分のことを掘り下げて考えてみてください。
参考著書:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平著
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