転職といえば必ず登場するのが履歴書ですよね。
でも、履歴書を書き慣れているという人は稀です。
ネットなどでは履歴書の書き方はたくさんありますが、何をしたら評価がガクッと落ちるのかは意外と知ることはできません。
ここでは、1発NGで不採用になりかねない履歴書の例をご紹介します。
目次
人事担当者の心理を紐解こう
採用は「商談の場」に例えられます。
履歴書は「会社パンフレット」「商品カタログ」と言えばいいでしょう。
数多くの履歴書をチェックする担当者は、さらっと目を通すだけで判断できるようになっています。
履歴書は入社後の「実務能力」を反映するものと考えられます。
人手不足なら採用基準は下がり多少のミスは目をつぶってくれますが、競争率が高ければ些細なことでもダメです。
しかも、採用後に労使トラブルに発展した場合、担当者が対応することも少なくありません。
「余計な仕事を増やしたくない」という慎重な心理も働くのです。
一発NGな履歴書の例
応募先の社名が間違っている
「美原産業株式会社」を「株式会社三原産業」と記載してしまうことは笑い話ではなく、かなり多くあります。
社名が英語だとさらにミス頻度は上がります。
字が汚い、震えている
字には個性がでますが、実務能力と関連性は低いとも考えられてはいます。
ですが、枠からはみ出る、読めない、崩れすぎているなど逸脱していると採否には影響が出るでしょう。
字の「震え」もチェックされます。
腕機能や視力に疾患がある、メンタル面で不安がある場合に特有の震えが見られるからです。
書類選考は通過しても面接で問われることがあります。
転職の履歴書はワープロでも可とする担当者が過半数を超えています。
転職活動では、手書きだからといってプラスに働くことはほぼありません。
字が綺麗で整いすぎても「神経質すぎでは?」とマイナス評価に繋がることすらあるからです。
不安がある場合は、ワープロやパソコンの文章作成ソフトで作成しましょう。
顔写真が…
日本では履歴書に顔写真の添付を求められるケースはまだ多いですよね。
服がラフ過ぎる、写っている角度がおかしい、背景に家具が写っているとNGとされることがあります。
自分でスマホを使って撮影し、コンビニ印刷する方法が生まれてから写真NGは急増しています。
スーパーなどにある写真撮影機も写りが良いとは言えません。
料金は高いですが、写真スタジオで撮って貰うことをオススメします。
修正液が使われた履歴書
履歴書は原則として修正NGです。
履歴書が会社パンフレットやカタログと同じと考えれば分かるでしょう。
採用後の仕事でも「この程度しか仕事をしない」と判断されてしまいます。
履歴書の使いまわし
不採用だった場合には、履歴書を返送してくれる会社があります。
手書き・ワープロでも履歴書を郵送するのは大変ですよね。
不採用が続くと「再利用できるのでは」とつい思ってしまいます。
ですが、担当者は紙のシワや内容から気づいてしまい、当然NGとなります。
「不採用の場合、履歴書を返送して貰えますか?」と問い合わせも辞めましょう。
個人情報の取扱いについての趣旨であっても、疑われる可能性があります。
紙がしわくちゃ過ぎる
配達途中にヨレてしまうことがあるので、気にする担当者は少ないです。
ですが、明らかに郵送前に乱雑に扱ったのは気づきます。
作成したらクリアファイルに入れて、そのまま封筒に入れるのがオススメ。
切手代は高くなるかもしれませんが、好感が持たれます。
郵送の仕方がおかしい
メールが主流になってきたので、郵送をする経験が少ない方も多いですよね。
ですが、担当者は郵送のプロでもあります。
履歴書を見るのと同じくらい郵送の仕方をチェックしています。
郵送するときは必ず送付状を付けましょう。
送付状はパソコンで作成するのが一般的ですね。
インターネットで雛形を手に入れて、修正をするのが無難です。
文章マナーは多岐に渡るので、少なくとも「様」「御中」など基本的な部分は間違わないようにしましょう。
封筒に描く宛名も、手書きならば線引きでガイド線を薄く引いてからボールペンで書くなど、思い付く限り丁寧に作成しなければなりません。
時系列がメチャクチャ
会社に在籍して何をしていたかは時系列で書きましょう。
特に自己PRの部分は時系列が乱れがちです。
読み手が「どの会社の時のことを言っているのだろう」と迷うことがあります。
忙しい担当者だと読みにくいだけで不採用とすることもあります。
志望動機が自分都合すぎる
採用の場は、商談の場。
企業側があなたにメリットを感じなければなりません。
ですが、意外と自分にとってのメリットを書いてしまいがちです。
「会社から家が近いので応募しました。」
基本的にNGです。
家から近いのは応募者のメリットであって、企業側のメリットではありません。
「貴社は研修制度も充実しており、自分を成長させられると思いました」
例文として登場しそうでもありますが、NGです。
企業側が整備した制度の恩恵を受けたあなたが、どういったメリットを企業にもたらすかを説明していません。
どう貢献できるかを追加する必要があります。
どこにでも使えそうなアピール
「今まで培った経験、持ち前のやる気を活かして、貴社に貢献します」
自己PRでよく書かれる文例です。
担当者は「どの企業にも出せるような内容だな、適当に送って来たのだろう」と判断をします。
経験とやる気が、応募企業のどの業務内容や社風にマッチしているかを踏み込んで説明しないとNGです。
まとめ
「そんなこと当たり前なことを書くな!」と読んで思った方もいるでしょうが、これらは全て実例です。
不採用が続くと心が萎えて、履歴書も徐々に雑になってしまいます。
ですが、担当者は多忙な中「初めて履歴書を見る」のだと言うことは、常に頭に置いておくようにしましょう。