【中間管理職】はストレスを感じやすい【原因】とストレスを減らす方法【6選】

出世するのは自分の実力が認められた結果で嬉しいことですし、管理職まで出世することをひとつの目標としている人も多くいるでしょう。
しかし、いざ管理職になってみるとプレイヤーとしての今までの業務に加え部下を統括するマネージャーとしての業務が自分に課されるため、ストレスを感じることが多くなります。
上司と部下に挟まれる中間管理職はもっともストレスが多くなるポジションかもしれません。
今回は、中間管理職についた人がストレスを軽減するための対策について紹介します。

中間管理職とは

管理職とは、部下を持ちマネジメントを行う人のことを指します。
中でも、部下もいるし上司もいる人のことを中間管理職と呼びます。
一般的には、部長・課長・係長などが中間管理職にあたります。
マネジメントとプレイヤー両方の成果を求められるためプレッシャーが強くなります。
年齢的に家族がいる場合も多く、子供の教育や親の介護などプライベートでも悩みを抱えていることもあります。
仕事の面でもプライベートでもストレスを抱えやすいといえます。

中間管理職の仕事

中間管理職の仕事は多岐にわたります。
主なものは以下のとおりです。

経営目標の達成

中間管理職は経営層から降りてくる経営目標を現場業務に落とし込み、達成する役割があります。
チーム全体の結果が自分の責任になるためプレッシャーがかかります。

外部とのやり取り

管理職という立場で生まれる取引先とのやり取りやクライアントへの対応などが発生することがあります。

部下の育成

部下のマネジメントや育成は重要な仕事です。
部下の育成が成功すれば部署の成績アップになり上司からの評価も上がります。
一方で、「部下には自分の望むとおりに成長してほしい」と思うと期待どおりに行かないことが多く、ストレスの原因になります。

部下のメンタルサポート

部下に高いパフォーマンスを上げてもらうためにメンタルに気遣いサポートすることも仕事です。
コミュニケーション能力が求められます。

上司と部下の橋渡し

上からの経営方針を部下に伝えたり、部下の意見を上に伝えたり、両者の橋渡し役も仕事のひとつです。
板挟みになってストレスを抱えることがあります。

他部署との調整役

企業はいくつかの部署から成り立っており、中間管理職は他部署の調整役を担う必要があります。
煩わしい面もありますが、他部署で同じ役割を担っている人とうまく関係を築くとよい相談相手になってくれます。

ストレスを軽減する方法

本項では中間管理職がストレスを軽減するための方法について解説します。

部下に仕事を任せる

自分自身がプレイヤーとなる仕事を減らすために、部下にどんどん仕事を任せましょう。
最終的な責任を持つのは自分であるため「任せるほうが大変だ」と思うかもしれませんが、部下に仕事をふっていかなければいつまでたっても部の成長はありません。
仕事を任せることで部下の責任感や主体性を育てていきましょう。

周りとコミュニケーションをとる

日頃から上司や部下と積極的にコミュニケーションをとるよう心がけましょう。
特に部下とは、日頃から気軽に話せる関係を築いておくと仕事もスムーズに進みやすくなります。
何気ない雑談から部下の特性を理解できますし、仕事で抱えている悩みを聞いてサポートすることもできます。

周りにサポートしてもらう

自分一人で抱え込まず、周りにどんどん頼りましょう。
言わなければ周りの人には伝わりません。
自分がしんどいと感じていることを周りに伝えれば気軽にサポートしてくれる人がいるものです。

同じ立場の人の話を聞く

他部署で自分と同じ中間管理職の人に、自分の悩みを相談してみましょう。
同じような悩みを抱えていて互いによいアイデアを出せるかもしれません。
また、よいアドバイスを聞けることもあります。

休日は仕事をしない

業務量が多くなる中間管理職は、休日も家でできる仕事をしてしまうことがあります。
しかし、休日に仕事をすることはやめましょう。
休日も仕事のことが頭から離れず再び仕事の日を迎えることは
ストレスを増やすだけです。

部下を思い通りに動かそうとしない

「自分が期待する通りに部下が動いてくれるはず」と思っていると、その期待が裏切られるときにストレスがたまります。
「〜はず」「〜べき」という思考をできる限り取り払いましょう。
管理職という立場に限らず、物や事・人と相対するときにこの思考を捨てておくとラクになります。

どうしても辛いときは転職を考えよう

現在の立場が辛くて休日を挟んでもストレスが解消されない場合は、転職を考えてもいいでしょう。
ストレスを抱える原因のひとつとして給与の低さがあります。
「これほどの業務を抱えていて責任も負わされているのに、管理職の給料はこれだけなのか・・・」
このような感情は徒労感を増大させストレスも感じやすくさせます。
転職市場を見渡すと、ポジションは下がっても給与は現状維持できるような求人もあります。
まずは気軽に求人検索をして市場を知りましょう。

まとめ

今回は、中間管理職が抱えるストレスについて、ストレスを軽減する方法について解説しました。
中間管理職はストレスを抱えやすい立場ですが、ひとりで抱え込まず周りにサポートしてもらったり部下を信頼することで随分とラクになるものです。
自分に与えられた役割をプラスに変えられるように行動してみましょう。
どうしても辛ければ、転職という選択肢もあります。
市場を見渡す広い視野も持ち続けましょう。