皆さんは、『エスディージーズ』という言葉を耳にしたことはありますか?
外務省のサイトから抜粋すると、
“2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール、169のターゲットから構成され、地球上の誰一人取り残さないことを誓っています”
というものです。(出典:総務省ホームページより)
とても大きな目標ですが、日本でもこのSDGsに取り組む国としてできることは何か、学校やニュース、新聞や雑誌などでも取り上げられていますので、聞いたことはあるかとと思います。
持続可能で、よりよい世界にしていくためにできる身近で小さなことをご紹介します。
目次
オーガニック野菜は素晴らしい
オーガニックという言葉、ここ数年よく聞かれるようになりました。
オーガニックとは、主に有機農業や有機栽培を表します。
化学農薬や化学薬品を使わずに、土壌や水質汚染などを守る意味合いもあります。
オーガニック栽培で育った作物は、野菜の皮まで安心して食べることができますよね。
「食品ロス」が社会問題になっていますが、コンビニやスーパーなどでの廃棄だけでなく、コロナ下において、家で食事を作ることが多くなった今だからこそ、家庭ゴミの廃棄問題も深刻です。
家庭ゴミくらい・・・と思われるかもしれませんが、塵も積もれば山となるもので、ゴミの焼却処分という課題は更に膨らみつつあります。
野菜くずも、年間にするととてもたくさんの量になってしまいます。
それを少しでも解消できて、安心安全な野菜を食べることができるなんて素敵だと思いませんか?
野菜の皮の部分には栄養がたくさん詰まっていると言いますが、実際にんじんの栄養を比較しますと、皮むきと皮つきのにんじんのβ―カロテン量に約300㎍(マイクログラム)の差があります。
かぶや大根も、栄養素や数値は違えど、皮つきに軍配が上がります。(出典:KAGOMEのHP参照)
皮つき野菜を調理して美味しく食べる方法など、大手のレシピサイトでたくさん紹介されています。
野菜の皮などは捨てるものだという思い込みがある人も多いと思いますが、レシピサイトを見ると、目から鱗ですよ。
そして作って食べてみると、本当に美味しいです。
ゴミ削減だけでなく、オーガニック栽培の野菜を食べること自体も環境への取り組みに役立っています。
日本のオーガニック市場は、諸外国と比べて大きく差を付けられている状態ではあります。
それは、知らない人が多すぎること、そして高いという理由で選ばない人がいること、また、間違った知識から、オーガニックの野菜などは虫食いが多いなどとして不揃いを嫌うことなど(実際、オーガニック野菜でも虫食いなどなく美しいフォルムの野菜もたくさんありますよ!)理解がないことでなかなか普及が進まない面があるのですが、イオンなどの大手企業がオーガニック市場の拡大を目指してきて活動されてきていることなどをみていくと、以前に比べて消費者のオーガニック農産物のニーズが増えてきました。
それでも、有機JAS認証取得農家というのは、全国の総農家数においてわずか0.2パーセントであり、有機農業に取り組んでいる農家というのも全体の0.5パーセントという数字ですから、ニーズはあれど、生産が追い付いていなかったりと課題はあります。
それでも、最近はスーパーの片隅にオーガニックコーナーがあり、オーガニックを選べるという素晴らしい状況にあります。
以前は、オーガニックをスーパーで買いたくても買えなかったのです。
海外のようにオーガニックスーパーが気軽にあるわけではなく、種類もほとんど選べないという状態でもありますが、それでもここ数年、本当にたくさんの人々の努力が実ってきていることを実感できるようになりました。
今は、ネットショップも豊富ですから、海外から個人輸入というかたちでオーガニック商品を気軽に購入できるようにもなりました。そういったものを利用するのも良いですね。
オーガニックの商品を選んで使う、オーガニックの農作物を選んで食べる、そういった選択が、生産者の応援に繋がり、オーガニック市場が拡大し、そして微々たることではありますが、環境問題にもつながっていくのです。
未来を生きる子どもたちのためにも、この美しい自然を残していきたいですし、持続可能な社会をつくるということは、今を生きるわたしたちの使命でもあります。
大きな研究開発ができるわけではないから、何もできないということではなくて、日常の小さな取り組みが世界を変えるのです。
因みにバタフライ効果という言葉をご存知ですか?
バタフライ効果とは、ウィキペディアによると、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の状態が大きく異なってしまうという現象だそうで、ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?という予測可能性について由来しているそうです。
ほんの些細な出来事が、世界を変えるかもしれません。
オススメのオーガニック野菜
あおむし農園
大自然あふれる三重県鈴鹿市で作られているオーガニック野菜のあおむし農園さん。
今大人気の農園さんで、オススメです!
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