世の中にはギバーとテイカー、マッチャーの3種類の人がいるといわれています。
ギバーとテイカーはギブアンドテイクという言葉からきているもので、ギバーは与える人、テイカーは受け取る人です。
「『いい人』といわれて周りから重宝がられるが出世できない」
「ただのお人好しで終わりたくない」
こう思う人はギバーである可能性が高く、実はもっとも成功する人はギバーであるといわれています。
今回は、ギバーがお人好しで終わらず出世するための方法について紹介します!
目次
ギバーとテイカーとは?
「この人といるといつもいいように使われて損しているような気がする」
「この人って自分が困ったときだけ連絡してくるな」
ということがありませんか?
これは、自分がギバーで相手がテイカーの状態にあるために起こる現象です。
ギブアンドテイクという言葉はご存じの方が多いでしょう。
人間関係はギブとテイクが同量で保つことができれば良好に進みます。
しかし、一方的に与える「ギバー」と一方的に受け取る「テイカー」が存在すると均衡は崩れ、ギバーが損をします。
SNSの世界では発信者が一方的にギバーとなり受け取る側はテイカーになっていたりしますよね。
テイカーが受け取ることを「当然」と思い始めると、ギバーである発信者はモヤモヤを抱き始めたりします。
ビジネスの場においてもギバーとテイカーは存在します。
テイカーが都合よくギバーを利用して出世していく姿を目の当たりにすると、なんとも腑に落ちない気持ちになるものです。
「誰かの役に立ちたい」という気持ちを利用されて終わるのは不甲斐ないものです。
「いっそ、テイカーの要領の良さを真似して出世しよう!」といった考えが浮かぶかもしれませんが、テイカーは一時的に出世してもその地位を維持できることは少ないので、やめたほうがいいでしょう。
ギバーとして出世できるスキルを身につけることが得策です。
ギバー・テイカー・マッチャーの違い
それぞれの違いについて解説します。
ギバーとは
自己犠牲を払ってでも他人に惜しみなく与える人で見返りを求めません。
相手の成功や成長を心の底から望んでいるため見返りを求めません。
「お人好しで世話好き」な人は、一見すると出世できなさそうですが、最も成功するのはギバーであることが多いです。
ギバーは周りの人から感謝されます。
人は自分に親切にしてくれる相手を信頼する傾向があります。
周りの人からの信頼は出世していく上で不可欠なものです。
ただ、お人好しで終わってしまうギバーも多く存在するので、出世を望むなら対策が必要です。
テイカーとは
自分が与えるのではなく、まずは自分が受け取ることを優先する人です。
受け取る目的を達成するために与えることもあります。
受け取ることを当然と思うため返そうとしませんし、返すとしてももらった価値より低い価値で返す人です。
マッチャーとは
与えることと受け取ることのバランスをとろうとする人です。
人間関係の損得は五分五分であるべきと考えバランスを取ります。
貸し借りを短期間で一致させたいと考え、もらったものは同程度の価値で返そうとします。
もっとも多いのがマッチャーです。
ギバーが出世する方法
ギバーとして出世するための方法について解説します。
テイカーに搾取されない
自分では何も調べずにすぐに聞いてくる人はテイカーです。
テイカーは相手の時間を奪います。
ギバーは与える人なので、そうと分かっていてもつい与えてしまいがちです。
テイカーにつかまりそうになったら「仕事があるので」と断る勇気を持つことも大切です。
日頃からある程度距離を置くようにしましょう。
マッチャーと交わる
マッチャーはギブアンドテイクを同量で行う人です。
マッチャーと交われば、自分が与えたぶんだけ相手も返してくれるのでよい関係が築けます。
ギバー同士で交わる
ギバー同士の交わりは最強です。
情報や知識など自分がもっているものを惜しみなく与えあう関係です。
企業のトップ同士はお互いがギバーであることが多く、よい関係が築けます。
win-winの関係になっているか意識する
自分が一方的なギバーになっていないか定期的に確認しましょう。
基本的に良い関係というはwin-winの関係です。
利益や知識を還元しようとする気持ちを持つ
ギブアンドテイクやwin-winを意識することは、テイカー対策として必要です。
しかし、基本的には利益や知識を周りに還元していこうとするギバーの良さを失わないことが大切です。
例えば自分が上司である場合は積極的にギバーとなってよいでしょう。
部下には惜しみなく与えて成長させてやりましょう。
ギバーとして与えたことが、いずれ会社のためになるし自分の右腕のような存在になってくれることもあります。
無理にギバーになろうとしない
周囲に「この人はギバーだ」という人がひとりやふたりいないでしょうか?
自分もそうなれればベストですが、もって生まれた特性や度量のようなものもあるので、無理をしないことも必要です。
「自分が与えられることをできる範囲で還元していこう」という軽い気持ちでいましょう。
テイカーにならないために
人は置かれた環境や立場によってギバーにもマッチャーにもテイカーにもなります。
誰かのせいにする、自分の利益だけを優先するテイカーにはなりたくないものです。
テイカーは一時的には仕事でよい地位を築けるかもしれませんが、やがてテイカーであることが分かり周りから人は離れていきます。
人が離れてしまったらビジネスの世界で出世することは不可能です。
自分がテイカーになっていないか、定期的に振り返るようにしましょう。
まとめ
今回はギバーが出世するための方法について解説しました。
与える人であるギバー、受け取る人であるテイカー、ギブアンドテイクを実践するマッチャーの違いについても紹介しています。
環境によっては自分がテイカーになってしまう危険性もあるので注意が必要です。
「人の役に立ちたい」「惜しみなく与えたい」という気持ちは素晴らしいものです。
ギバーとして出世し、周りから信頼されるビジネスパーソンになりましょう。