自分の判断に自信が持てず人の意見に流されてしまうことに悩む人は多くいます。
「自分を変えたい」と思っても長年の思考のクセとなっていることもあり、なかなか難しいものです。
こういった思考は自己肯定感が低いために起こります。
本コラムでは自己肯定感が高い人・低い人それぞれの特徴と自己肯定感を高める方法について解説します。
自己肯定感は生まれもった性格や育った環境、経験によって低くなってしまいますが、自分次第で高められるものでもあります。
自己肯定感を高めて自分の判断に自信が持てるようになりたい人は、ぜひ本コラムを読み進めてください。
目次
自己肯定感とは
自己肯定感とは、自分のことをありのまま認めて受け入れることです。
自分の短所や弱み、悪いところも含めてありのままの自分を肯定する力です。
他人と比較するのではなく「自分はこれでいいのだ」と認めます。
他人からどう評価されるかではなく、自分自身が現状の自分に満足できているかどうかを基準に考えられるのです。
ー自己肯定感とはー
- 自分の存在には価値がある
- 自分自身に満足できている
- 自分の価値や存在意義を肯定できる
- 自分自身を認め尊重できる
自己肯定感が低いと自分の良くないところばかりが目に付き、自分を認められず、人間関係も良好に維持することが難しくなる傾向があります。
自己肯定感が高ければ、多様性を受け入れ違う価値観や意見も前向きな議論に発展させられます。
周りとのコミュニケーションがうまくいき、人間関係も良好になります。
仕事にもプラスの影響を与えるのでぜひとも高めていきたいものです。
自己肯定感が高い人の特徴
自己肯定感が高い人にはどんな特徴があるのでしょうか?
本項で詳しくご紹介します。
他人の評価に左右されない
「自分には価値がある」という揺るがない自信があるので、自分の良いところも悪いところも受け入れられます。
周りからの評価に左右されません。
欠点も受け入れる
優れている部分だけでなく欠点も含めて自分自身を肯定的に受け入れれています。
弱みを認めつつ強みに目を向けられます。
物事を肯定的に捉えられる
物事を素直に肯定的に捉えられるため思考も発言も前向きなものが多いです。
仕事でもプラスに働くシーンが多く、周りからの信頼も得られます。
自分に自信がある
たとえ自分に弱点や苦手なことがあっても「自分はダメな人間」だと思いません。
自分という人間を信頼できるのは自分に自信があるからです。
主体性がある
自分の意思決定に自信があるので他者の目や評価に振り回されません。
主体的に物事を決められます。
他人の意見を尊重できる
自分と他人を比較しないので、自分とは違う価値観や意見に対して素直に耳を傾けることができます。
他人のことも受容できます。
失敗を恐れない
物事の失敗に対して「自分がダメだ」とは捉えません。
失敗しても自分自身を否定しないので「また頑張ろう」と思えます。
チャレンジすることに必要以上に恐れを抱かないことが次のチャレンジにつながります。
自己肯定感が低い人の特徴
自己肯定感が低い人には思考の特徴があります。
本項で詳しく解説します。
失敗を恐れすぎる
失敗を自分の存在価値にまで落とし込んでしまいます。
失敗が自己否定につながる傾向があります。
「失敗したくない」「失敗が怖い」という気持ちが強いため新しいことにチャレンジできなくなります。
物事を否定的に受け止める
自分を肯定できないので、自分の周りに起こる事象も否定的に捉えてしまう傾向があります。
客観的に見れば成果を残していても「自分はデキていない」「もっとできるはずなのに」と考えることもあります。
自分を信じられない
自信が持てないので自分の判断を信じることができません。
一度決断してもすぐに考えが揺らぎ、反対の方に進むこともあります。
迷い悩むことが多いので疲弊していきます。
他人と比較してしまう
他人と比較することで自分の自信を保とうとするため、過剰に他人と比較してしまう傾向があります。
嫉妬や劣等感で苦しんだり、耐えられなくなって逃げ出してしまったりします。
周りと比較して自分は劣っていると劣等感を感じたり、反対に「自分はもっとできるはず」と自分を過大評価したりします。
現実の自分と理想の自分とのギャップや周りの評価が得られないことに苦しむことになります。
人間関係がうまくいかない傾向
自分と違う意見や価値観を目の当たりにすると、自分自身が否定されているように感じるため、人間関係を断ってしまうことがあります。
他人の意見を素直に受け取れなかったり、他者を否定的に見てしまうことが多いのでうまく信頼関係が築けないことがあります。
他人からの評価を欲する
自信がないので、他人からの評価で自分の自信を保とうとします。
他人からどう評価されるかということを非常に気にします。
自己肯定感を高める方法
自己肯定感が低くても落ち込むことはありません。
自己肯定感は高められるものです。
本項で詳しく解説します。
物事の捉え方のクセを知る
人から投げかけられた言葉などを否定的に受け止めてしまうときは、一度立ち止まりましょう。
自分への人格否定のように感じ敏感になっていることを認めましょう。
「意見」や「思考」の違いにすぎないと考え直すことが大切です。
自分を責めすぎない
失敗することがあっても必要以上に自分を責めないことです。
「失敗してもいい。次は違う方法でトライすればいい」と軽く考えるクセをつけましょう。
思い込みををなくす
自己肯定感が低い人は「こうしなければいけない」「こうすべきだ」という縛りを他人にも自分にもつくりがちです。
「〜べき」というべき思考になっていると気づいたら、異なる発想もあることを考えましょう。
自分の感情に耳を傾ける
他人の評価を気にするあまり、自分の感情よりも他人によく思われるための行動をとってしまっているときは、苦しい思いをしているはずです。
「自分は何を望んでいるのか」一度立ち止まって考えるクセをつけましょう。
まとめ
今回は自己肯定感が高い人と低い人のそれぞれの特徴、自己肯定感の高め方について解説しました。
自己肯定感が高いと自分の判断に自信を持つことができ、周囲の人間関係においても良好な関係を築けるようになります。
自分の思考のクセを理解して自己肯定感を高める思考にシフトしていきましょう。