新年度が始まり、新しい環境に身をおいてスタートさせた人も多いと思います。
心機一転頑張ろうとやる気に満ち溢れている人が大半かもしれませんが、なかなかやる気が出ないという人もいるかもしれません。
今回は、やる気についてのお話です。
目次
まずはやってみよう!
脳研究者の池谷裕二氏によると、
「やりはじめないと、やる気は出ない」
そうで、やる気を生み出す場所は脳の側坐核にあり、そこの神経細胞が活動すればやる気が出るという仕組みだそうです。
やる気がない場合でも、やりはじめるしかないとのこと。
まず、「嫌だなあ」と思ってもはじめてみましょう。
行動することがやる気を出す第一歩です。
アロマテラピーでやる気をアップ
その第一歩をサポートしてくれるものとして、アロマテラピーもオススメです。
アロマテラピーの公益法人AEAJによると、アロマテラピーの定義とは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って美と健康に役立てていく自然療法とのことで、心と身体のリラックスやリフレッシュを促す目的があるそうです。
AEAJによると、アロマテラピーで用いる精油には、集中力の持続を助けるものがあることが実験で明らかになっているそうです。
おすすめは
- グレープフルーツ精油
- ペパーミント精油
- オレンジ・スイート精油
だそうです。
これらの精油を芳香浴といって、ティッシュペーパーやハンカチなどに1~2滴程垂らしてデスクに置いて、香りを嗅ぐと集中力がアップしてやる気を出すサポートをしてくれるかもしれません。
ゴールは小さく設定する
また、やる気の継続も大切ですよね。
やる気を出すコツというのも、脳研究者の池谷裕二氏によれば、自分に対して報酬があると、やる気が出る、内発的な達成感などもやる気を生み出すそうです。
達成感を味わうには、目標を大きく掲げるのではなく、目標は小刻みにすると心掛けるほうがうまくいくようです。
例えば、私自身の体験ですと、部屋を掃除するときに、「家中を全部綺麗に掃除しよう!」という気持ちをもって掃除を始めるのですが、それだけだと途中でしんどくなってしまい、結局掃除する面積が広すぎで何一つ片付かず、もう疲れたからまた今度にしよう・・・と諦めてしまうことが多々ありました。
しかし、「家中すべてを片付ける」という大きな目標の下に、小さな目標である
「今日はここの部分だけやる、時間を決めてやる」
と、範囲を小さく絞って、明確に達成することが見えていると、諦めずにできるのです。
範囲が小さいと「これくらいならできそうだ」と達成する可能性が高くなるので、やる気が維持できるのです。
時間を細かく区切ってやる、例えば1時間を30分ずつで2分割するとか、15分ずつ区切って4分割するという方法でも小さな目標が更に達成しやすくなるので良い方法ですね。
やる気だけでなく、継続するコツというのも同じ方法ですね。
大きく難しいような目標のみを掲げてしまうと、自分には無理だ、できないと思いがちですが、「できることからやる、やってみる」ということは何よりも大切なのではないでしょうか。
難しいことをやった方が価値があるという風に思いがちですし、今の現状を「できている人」と自分とを比較して、始める前からできていないから無理だと思ってしまう人も多いですが、自分にできるところを探してやってみるということが、すべてにおいて繋がる大切な一歩です。
そして、最初からすべて完璧にする必要もありません。
引き続き部屋掃除で例えるならば、家中を全部綺麗にすることは大きな目標です。
綺麗に片付けることができたとしても、毎日生活していく上で物の移動はありますし、埃もたまります。
一度だけ掃除をすれば良いというわけではありません。
掃除を継続して、家中を綺麗に保つということが本質なのです。
ですから、一度だけ完璧にすれば終わりではないので、最初からすべて完璧を目指すのではなく、少しずつでも継続してできる範囲を安定的に増やしていくことの方が臨まれます。
その中で、小さな達成感をたくさん感じていくことで、やる気が継続し、能力や技術も向上していくのです。
やる気が定着すると「習慣」というものに変化します。「
やる気」が「習慣」になると、いちいち嫌だけどやらなければ・・・と思うことなく、行動することができます。
習慣というものが人間をつくるとよく言われますが、習慣にするための一歩としても、「やる気」を自分自身でコントロールしていくことがとても大切なことなのです。
まとめ
- やる気を出すには、行動するしかない。
- アロマテラピーなどを活用してみる。
- 大きな目標と共に小さな目標を掲げる。
- 最初から完璧を目指さない。
- やる気が定着すると習慣になる。
今後、ゴールデンウィークなどの大型連休の後に仕事などへのやる気が損なうこともあるかもしれません。
そんなときは今回の内容を参考にしてみてくださいね。
参考文献:『海馬 脳は疲れない (新潮文庫) [ 池谷裕二 ]』池谷裕二・糸井重里
参考サイト:AEAJ(公社)日本アロマ環境協会
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