こんにちは!
今回は転職時の「ブラック求人」の見分け方について簡単にお話します。
2020年、コロナショックによる、売り手市場から買い手市場へと突然変わりました。
経営ダメージにより、予期せぬ「転職活動」を行うことになってしまった方も多いのではないでしょうか。
就職先がなかなか見つからないからどこか就職先を・・・と焦って転職したものの、「ブラック企業」だった、なんてお話もよく耳にします。
転職活動を行う上で、注意したい事の一つは「ブラック企業に就職しないこと」です。
今回はそんなブラック企業求人の特徴について解説したいと思います。
目次
ブラック企業とは?
「ブラック企業」という言葉は2000年代後半頃から定着し始め、現在では一般的な言葉として定着しています。
しかし、この言葉には厳密な定義が存在しません。
厚生労働省のサイトには、ブラック企業について具体的な定義を定めておらず、一般的な特徴を設定するに留めています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す。
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い。
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う。 (厚生労働省HP参照)
労働時間、給与、社風、法律違反、パワハラを始めとするハラスメントが横行する職場………
こうした企業の問題は、『働き方改革』が、定着しつつある現代に於いても、根強く残っているのが現状です。
求人から読み解くブラック企業
ブラック企業の求人内容の特徴を紹介する前に、求人情報のルールについて簡単に説明したいと思います。
求人情報には法令上、必ず記載しなければならない募集要項の項目があります。
- 仕事内容:どのような仕事の求人か
- 応募要件:応募に必要な資格や経験
- 雇用形態:正社員、契約社員、期間の定めの有無など
- 給与手当:給与水準や手当など
- その他、勤務時間や休日、福利厚生など
ブラック企業も上記のルールに則った上で求人を出しているので、少なからず求人の段階から一定の共通点を見出す事ができます。
では、次にブラック企業の求人の特徴を4つ紹介します。
求人の内容が象徴的で『アットホームな職場』『成長』『やりがい』等、精神論的なフレーズを多用している
当然、仕事を行う上で「やりがい」や、成長出来る「環境」は大きなメリットです。
ですが、何事にも限度はあります。
ブラック企業の経営者や管理職は 精神論をよく振りかざします。
実際には違法な労働環境を隠す為に記載した内容という恐れがあります。
相場より給料が異様に高い
給料が相場より高い事には理由があります。
当然あなたの経験とスキルによって裏づけされたもので有れば問題はありませんが、基本給が低く、手当でカバーされた高額求人には注意が必要です。
これは支給実績のない手当も計上された記載がされている場合がある為です。
因みに手当には
- 法律で定められたもの
- 企業ごとに設定できるもの
の、2種類があり、どちらも支給のための条件(支給要件)が決められています。
法律による手当は支給要件が定められていますが、企業の設定された手当は、その要件も企業ごとに決める事が出来ます。
例えば「資格手当」は企業ごとに設定される制度ですよね。
企業によっては非常に限定的な資格のみ対象であったり、取得時に少額の一時金のみの支給であるケースもあります。
一方、育児・介護休暇制度など法律で決まっている制度でも、対象者がいないため支給実績がなかったり、最悪の場合は違法ではありますが、制度のみで運用されていない事もあります。
会社規模に対して、求人数が異様に多く、掲載期間も長い
求人広告の掲載期間は決まっています。
にもかかわらず、異様に掲載期間の長い企業には注意が必要です。
予定していた募集人数に届かなかったり、離職率が高く、常に人材が不足していて掲載し続けているケースが考えらるからです。
未経験者歓迎・学歴不問・年齢不問の求人
たとえ「未経験歓迎」といった記載があっても仕事内容がイメージできないのであれば避けた方が賢明と言えます。
なぜなら、あなたの知識や能力と合っていないか、もしくは、あえて分かりにくく記載している恐れがある為です。
ハードルを下げている様に見せているだけで、実際の仕事内容と乖離している恐れがあり、慎重に見極める必要があります。
仲介業者に相談してみることも大切
しかし、実際に求人を見ても働いてみないとわからない・・・というのが本音ですよね。
転職活動を行う際、利用してみたいのが「派遣会社」や「転職エージェント」です。
転職情報はもちろんのこと、転職先の状態や、過去の履歴などを提供しいてくれるケースが多く、活用してみるのも良いかもしれません。
派遣会社を選ぶ際、こちらの記事もご確認ください!
まとめ
経営者は結果を出すことに必死なだけかもしれませんが、労働者からすれば過酷すぎる労働はたまったものではありません。
1日24時間のうち大半の時間は働いています。ブラック企業に使い捨ての道具として働かされる事は、人生を豊かにする為にはあってはならない事です。
とはいえ、自分にとって良い職場かどうか、最終的には自分で見極めるしかないところがあります。
しっかりとリサーチを行って情報を集めるとともに、異変を察知できるようアンテナを高くしておく事が必要です。
転職の際は、こちらもご確認ください。