1分で読める【教えて!モアイくん】目・声・体で伝える、マスク時代の新コミュニケーション

コロナ禍となり、マスクをするのが普通になった今、コミュニケーションの取り方にも変化が求められています。

モアイ
マスクをしていると表情が分からなかったり、聞きにくいことがあるよね

 

モアイくんの言うように、マスク越しでは意思が思うように伝わらず、思わぬ誤解をされてしまうこともあります。

今回はそうした事態を避けるため、マスクをしてのコミュニケーションのポイントについてお伝えします。

【1】コミュニケーションの“核”は言葉以外にある

コミュニケーションといえば言葉、話す内容がメインであり、大事だと思われがちです。
もちろん、それらも大事ですが、アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンは、コミュニケーションにおいては、言葉や内容より、態度や表情の方が相手に伝わりやすいと指摘しています。

モアイ
口でどんな良いことを言っても表情がムスッとしていたら、そちらの方が印象に残るもんね

 

マスクをしていると表情がわかりにくいです。

しかし、だからこそ、話している時の感情をどう表情に乗せ、相手に伝えるかが、今まで以上に重要になってきているのです。

【2】マスクによるコミュニケーションの弊害

表情がわからないものを、本能的に人は怖いと感じます。

もちろん、マスクをしただけでそこまであなたの印象が変わることはありませんが、マスクをしていない状態よりは暗い、もしくは堅い印象を相手に与えることは確かです。
さらに、通常より声も小さく、くぐもって聞こえがちです。
端的に言えば、いつもよりあなたは「暗く、堅い感じの人」と相手に伝わる可能性が高いということです。

モアイ
うーん、確かにこれは誤解を生みそうだね

 

自分の意図と相手に伝わる印象が解離すると、営業や転職活動などでマイナスになることがあります。
どんなに製品やサービスが良くても、営業担当者が暗かったら魅力的に思えませんし、どんなに学歴や職歴が良くても、ぼそぼそ喋る応募者には良い印象を受けません。

モアイ
じゃあそうならないためには、どんなことに気をつければいいの?

 

【3】目と声と体で感情を伝える

マスクをしてのコミュニケーションでは今まで以上にボディーランゲージが重要になってきます。
舞台役者の身振りや表情が大げさなのは、離れた観客にも感情を伝えるためです。

彼らが通常のトーンで話していては、観客は何をしているのか、どんな感情なのかわかりません。
ある意味、マスクをしている時は私達も、彼ら、舞台役者のようにややオーバーに自分の感情を相手に伝える必要があります。

➀“スマイル顔文字eye”を心がける

マスクをしていても、相手へ明るい印象を与えるには笑顔の顔文字の目の形、“スマイル顔文字eye”を心がけましょう。
!(^^)! こうした笑顔の顔文字の山形の目の形です。

マスクは口が隠れるので、口元がどれだけ笑っていても、伝わりません。
ですから目で自分のポジティブな感情を伝えるしかないのです。

モアイ
でも、目でこんなふうに笑うって難しくない?

 

もちろん、すぐにはできないかもしれません。
まずはマスクをした状態で鏡の前で笑顔になってみることです。

そこで、自分の笑顔は目が笑っているか確かめましょう。
顔の筋肉は連動しているので、目を笑わせるためには、口が笑っていることが前提です。

ただし、普通に少しほほ笑んだくらいでは目まで笑顔にはなりません。
意識的に口角を上げるようにすると、目もにっこり笑顔になるはずです。

②声はカラオケのマイクを意識する

マスクをしていると、声もくぐもり、低くなりがちです。
そんな時は、カラオケのマイクが回ってきて、さぁ、歌うぞという時の気持ちを思い出してください。

モアイ
カラオケのマイク?カラオケで大きな声が出るのは当たり前じゃん。歌うんだから

 

モアイくんのように思う人もいるかもしれませんが、カラオケで大きな声や高い声が出るのは、正確には歌うからではありません。

モアイ
どういうこと?

 

カラオケで、そうした声が出るのは、歌う前、マイクが回ってきた時に、気持ちの準備ができているからです。
つまり、逆をいえば人は何の準備もなく、大きく高い声は出せないということです。

ですから、少し、大袈裟かもしれませんが、マスクで話す時は、カラオケのマイクが回ってきた気持ちで声を出してみてください。
特に仕事や面接の時は、そのように心掛けると良いでしょう。

とはいっても、場違いな大声や不自然な高い声は却って不快です。
仕事の場や面接で試す前に、仲の良い友達や、家族に一度聞いてもらい、ちょうど良い声の大きさと高さを把握しましょう。

③体の向きを意識する

これはマスクをしている、していないに関わらずなことですが、話す時は相手へ体を向けることです。
体を相手へ向けることで、相手の話を聞く準備があることを伝えることができます。

モアイ
コミュニケーションでは“聞くこと”も大事っていうもんね

 

体の向きと共に、相手の話に意識的に相槌を打ち、聞いている姿勢を示しましょう。
自分が話す時も、言葉では伝わりにくい点や、ポイントとなることは、身振り手振りを交えて伝えるようにしましょう。

気恥ずかしさからか、日本人は身振り手振りといったボディーランゲージが苦手な人が多いです。
しかし、コミュニケーションが苦手な人ほど、ボディーランゲージを活用すべきです。

冒頭でお伝えしたように、コミュニケーションにおいて人は視覚からの情報を重視しています。
ボディーランゲージを積極的に使うことで、相手に「この人は自分とコミュニケーションを取ろうとしている」ということを明確に伝えることができます。
それが伝われば、相手もしっかり向き合ってくれますし、話が弾むきっかけにもなります。

モアイ
確かに言葉が伝わらない外国では自然とボディーランゲージを使うもんね

 

マスクをしている時は、体を相手の方へ向け、相槌をしっかり打ち、身振り手振りを交えて自分の話を伝えるようにしましょう。

【4】“マスクギャップ”を避けるために出来ること

ここまで、マスクを着用してのコミュニケーション方法について説明してきましたが、最後に、マスクを外してのコミュニケーションの大切さについてもお伝えしておきます。
マスクをしていることが普通になった今、マスクをしている時としていない時の顔の印象のギャップ、いわゆる“マスクギャップ”が指摘されています。

モアイ
マスクをした顔しか見てないとそうかもね…

 

ギャップが生まれるのは、相手の認識が「マスクをした顔」=「あなたの顔」となってしまっているからです。
それを避けるために、継続してコミュニケーションを取る相手には、なるべく早い段階でマスクをしていない状態を見せ、文字通り、素顔のあなたを知ってもらいましょう。

恐れることはありません。
もしかしたら、マスクをしていた時より表情も良くわかり、相手に良い印象を与えられるかもしれません。

まとめ

マスクをするのが普通になった今、コミュニケーションには今まで以上に工夫や努力が必要です。
面倒かもしれませんが、これもwithコロナへの対応の1つと捉え、前向きに取り組んでいきましょう。