誰もが知っている高級女性ファッションブランド、CHANEL。
CHANELの洗練された機能的なデザインは時代を超えて女性達に支持されています。
そんなシャネルを生み出した女性がココ・シャネルです。
シャネルの人生は決して順風満帆ではありませんでしたが、彼女には自分の人生を切り拓く意志と、確固たる信念がありました。
今回はそんな彼女の人生から自分の才能を活かし、ビジネスに変えていく術を学んでいきましょう。
シャネルのようにカッコいい女性になりたい皆さん、必見です。
目次
【1】逆境は未来の成功への布石
シャネルの人生の始まりは決して恵まれたものではありませんでした。
12歳の時、母親が病死し、娘を育てる気がなかった父親に孤児院へ預けられました。
孤児院での日々がどんなものだったか、後年になってもシャネルは頑なに口を閉ざしました。
孤児院ではひたすらお針子の仕事をさせられたシャネルですが、そこで身につけた裁縫の技術が後のCHANEL誕生の小さな、けれど重要な布石となりました。
その通りです。
ですから、無駄に思えることでも、まずは目の前のことを真剣にやってみることです。
【2】成功は挫折から始まる
18歳で孤児院を出たシャネルは仕立て屋で働きながら、キャバレーで歌手として活動を始めました。
そうです。
この頃のシャネルの夢は歌手になることだったのです。
確かに裁縫の技術は身につけ、仕立て屋で働いてはいましたが、それはあくまで生活のためでした。
地元のキャバレーで自信をつけたシャネルは、都会へ出てたくさんオーディションを受けました。
しかし、結果は惨憺たるものでした。
CHANEL誕生前夜には、このように夢破れた彼女の挫折があったのです。
しかしその挫折がCHANELの成功に繋がったとも言えます。
ですから今、何かに挫折している人も、落ち込む必要はありません。
それでは彼女のその後の人生を見ていきましょう。
挫折した時、どう立て直すか、きっ参考になるはずです。
【3】才能は他人が気づいている
歌手の夢が破れたあと、シャネルはほんの暇つぶしのつもりで、婦人用の帽子を作り始めます。
当時の婦人用の帽子といえば凝った装飾が施されているのが普通でしたが、暇つぶしで始めたため、シャネルの帽子はそうした飾りもなく、シンプルなものでした。
しかし、逆にそれが新鮮で被りやすいと好評を得ました。
いいえ。
実はそうではないのです。
先程もお伝えしたように、帽子作りはシャネルにとって暇つぶしでした。
そしてシャネルは歌手になる夢を諦めておらず、再び都会へ出ようとします。
今のCHANELの人気を知っていると、えぇ!?な選択ですよね。
でも、この時のシャネルにはファッションより歌手、だったのです。
それを止めたのが、当時付き合いのあった資産家のバルサンでした。
バルサンは、シャネルのファッションに対するセンスを見抜き、店を出すことを提案します。
ついにシャネルもその説得を受け入れ、帽子店「シャネル・モード」をオープンさせます。
これが今のCHANELの前身の店です。
このように、自分の才能には意外と自分では気づけないものです。
ですから、夢を追うのは良いことですが、そこでもし行き詰まったり、挫折したら、一度立ち止まり、周りの意見に耳を傾けてみることです。
自分では気づかぬ自分の才能を教えられるかもしれません。
【4】人たらしになれ
その後、シャネルは女性のライフスタイルを一新させる革新的なアイテムを次々と発表していきます。
たとえば、当時、男性の下着の素材とされていたジャージを使った衣服は、女性達をコルセットで固められた動きにくい衣服から解放しました。
しかし、CHANELの成功はそうした彼女自身の才能だけでは成りませんでした。
そこには、シャネルに惚れ込み、惜しみなく資金提供する何人もの資産家や貴族達の協力がありました。
彼らがシャネルに協力したのは、彼女の美貌のせいもありますが、人柄に惹かれた部分も大きいでしょう。
彼女には相手の懐に飛び込めるウィットと優しさがあり、それでいて、男性に媚びない気高さもありました。
そうしたところが、人を惹きつけたのでしょう。
なかなか真似するのは難しいですが、何かビジネスを成功させるには、必ず周りの助けが必要な時が来ます。
そして、助けが多ければ多いほど、成功の確率も上がります。
才能を活かし、ビジネスで成功したいなら、日頃から周りの人を大切にし、好かれるように努力しましょう。
【5】ブレインを持ち、最終決定は自分でする
CHANELの快進撃の幕開けとなった最初の帽子店の成功には、ボーイ・カペルというビジネスパートナーの存在がありました。
ファッションのセンスはあったものの、ビジネスに関しては素人であったシャネルは、出店する場所などに関して、ボーイのアドバイスに従いました。
ボーイは、斬新なシャネルの帽子が受ける客層がいる場所を的確に選んで出店させたのです。
彼のアドバイスなしに、帽子店「シャネル・モード」の成功はなかったでしょう。
このように、自分の才能を活かし、ビジネスとして成功させるには、自分に欠けているところを補ってくれるブレインの存在が不可欠です。
日頃から、自分とは違う強みを持つ人達とも積極的に交流するようにしましょう。
【6】不死鳥のごとくあれ
さて、シャネルの物語もいよいよフィナーレです。
晩年、シャネルはスパイ容疑をかけられ、国外へ逃れたりと不遇の時代を過ごし、ファッション界からも姿を消します。
しかし、70歳を過ぎて突如、新作を引っ提げファッション界へカムバックします。
当時、婦人用ファッションの流行であった、ディオールの女性の身体を縛るようなアイテムが許せなかったのです。
彼女にはそれが男性の視線を意識したものに見えたのです。
女性は男性のために着飾るのでなく、もっと自由で自立した存在であるべきだ、その為にはファッションから変えなくてはいけない、それはシャネルの変わらない、譲れない信念でした。
70歳を過ぎてファッション界に舞い戻ったシャネルは「シャネルスーツ」など今のCHANELの定番となったアイテムを次々に発表し、CHANELの地位を不動のものにしました。
このエピソードは、信念があるなら諦めずいつからでも何度でもチャレンジすることの大切さを教えてくれます。
才能やビジネスは一度で花開くとは限りません。
諦めずチャレンジし続けましょう。
まとめ
今回はシャネルの人生を辿りながら、才能を活かし、ビジネスを成功させる方法をお伝えしました。
ぜひシャネルのようにタフにしなやかに、チャレンジと努力を続けてみてください。