おや?
夏だからでしょうか、モアイくんが『妖怪図鑑』を眺めています。
何やら気になる妖怪がいたようです。
妖怪:仕事攫(さら)い
生息地:職場(特に暇な職場に多く生息する)
好物:人の仕事
頼んでもいないのに、勝手に人の仕事を奪いマウントを取ってくる。
また、奪った仕事をやることで、上司に“仕事できる”アピールをしたり、“忙しい”アピールをしてくる。
こういう人がいると、正直、ストレスが溜まりますよね。
まさに、妖怪としか言いようがない、やっかいな存在です。
そこで今回は、こうした勝手に仕事を奪ってくる人への対処法を伝授します。
目次
【1】 仕事を奪う人には2つのタイプがある
人の仕事を奪ってくる人には2つのタイプがあります。
大事なのは、相手に悪意があるのかどうかの見極めです。
➀ただのおせっかい焼き
ベテランでその仕事を熟知しているため、人の仕事にまで手を出してくるタイプです。
本人は良かれと思っているため、悪意はありません。
しかし、悪意がない故に、余計やっかいとも言えます。
➁上司に仕事ができることをアピールしたい
人の仕事を奪ってやることで、上司に仕事ができることをアピールしたり、忙しく仕事をしている自分に酔っているタイプです。
人の仕事を奪っているのだから、周りはやることがなくなってしまい、その人だけ忙しくなるのは当たり前です。
少しも偉いことではなく、むしろ周りからしたら迷惑です。
しかし、本人はそのことに気づいていません。
もしくは、気づいていても気にしていないことが多いです。
悪意があるかどうかは、仕事を奪ってくる対象があなただけか、他の人の仕事も奪っているかで判断しましょう。
あなたの仕事だけを奪ってくる場合は、悪意ありでしょう。
あなたのことが気に入らなくて、やる仕事をなくして困らせたい、あなたが暇、つまり仕事をやっていなくて、自分が沢山仕事をやっているという状態を作り出すことで、あなたの職場での評価を下げたり、職場に居づらくさせたい、なんなら職場から追い出したい、という目的が考えられます。
【2】仕事を奪ってくる人への対処法
仕事を奪ってくる人の撃退法ですが、相手に悪意があるかないかで対応が異なります。
2-1相手に悪意がない場合
相手に悪意がない場合は、素直に自分の仕事を勝手にやられると困ることを伝えましょう。
その上で、相手の意見も聞き、もし相手も仕事がなくて手が空いてしまっているのだとしたら、あなたが持っている仕事の中で手伝ってもらいたいものをやってもらうようにしましょう。
あるいは、あなたにも相手に振れるほどの仕事がない場合は、あなたの部署やチーム全体で仕事量が落ちていることが考えられます。
その場合は一度上司に相談すると良いでしょう。
他のチームの仕事を割り振ってもらえたり、手が空いてしまった時間を、新しい仕事を覚えるための時間として使わせてもらえるかもしれません。
こうした仕事の閑散期は、絶好のスキルアップの機会と捉えましょう。
いずれにせよ、相手に悪意がなく良好なコミュニケーションが取れる場合は、話し合い、問題解決に向けて一緒に動くことが大切です。
2-2相手に悪意がある場合
1章で述べた➁のように、仕事を奪うことであなたを貶めようとしてくる相手とは、間に上司に入ってもらい、話し合いましょう。
ここでもまず伝えるべきは、仕事を勝手にやらないで欲しいということです。
しかし、悪意がある場合は相手もただでは引き下がらず、反論してくる可能性が高いです。
そこでここからは想定される相手の反論別に2つ対処法をお伝えします。
2-2-1仕事を手伝っていただけと言い張る場合
「仕事を手伝っていた」と言えば聞こえはいいですが、つまり、あなたの能力やあなた自身を信用していないということです。
まずは、あなたの仕事量を示し、手伝ってもらわなくてもできること、むしろ勝手にやられるとやる仕事がなくなってしまうことを伝えましょう。
もしそこで、相手があなたの仕事上のミスなどを取り上げ、任せられないなどと言ってきたら、あなたもかつて相手が犯したミスを指摘し、お互い様であること、自分が特別ミスが多いわけではないことを主張しましょう。
そのために、相手が自分から奪って行った仕事の出来はチェックし、問題があった場合は記録しておくと良いでしょう。
こうした批判の応酬は生産性がないため本来はお勧めできませんが、相手が悪意を持ってあなたの職場での立場を危うくさせてくる場合は、徹底抗戦する必要があります。
自分の正当性を主張しなくては、上司も相手の言い分だけを聞き入れてしまいます。
それも狙いです。
上司がこの2人はソリが合わないと判断すれば、配置換えなどをしてくれるかもしれません。
むしろ、こちらからそれを願い出るのも1つの手です。
2-2-2自分の仕事だと言い張る場合
人の仕事を奪っておいて、これは自分の仕事だと言い張ってくる人もいます。
その場合は、成果物など、客観的な証拠で自分がその仕事を継続して受け持っていたこと示しましょう。
それに対して、相手が「今は違うやり方でその仕事をやっている、だから自分にしかできない、自分の仕事なのだ」などと主張してくる場合があります。
あなたに対して悪意を持つ人であれば、そのくらいやりかねません。
その場合は、勝手に仕事のやり方を変えられ、そのことを伝えてもらえていないことを上司に訴え、その上で、情報共有をしてもらえない人とは一緒に仕事はできないと伝えましょう。
いずれにせよ、相手に悪意がある場合は、下手に事を穏便に済まそうとしないことです。
そんなことをすれば相手の思うつぼ、相手をつけあがらせるだけです。
仕事において、相手との関係を壊すべきでないのは、相手があなたをリスペクトしてくれている場合のみです。
あなたを陥れようとしてくる相手に気を遣う必要も、仲良くしようとする必要もありません。
そんなことをしても意味がなく、あなた自身が疲弊するだけです。
一人でなんとかしようとするのではなく、上司や周囲に現状を知ってもらうべきです。
まとめ
今回は、勝手に仕事を奪う人への対処法をお伝えしました。
大切なことは、この2点です。
- 言うべきことははっきり言う
- 第三者を巻き込む
それでも問題が解決しない場合は転職も視野に入れ、自分のキャリアを見つめ直してもみても良いでしょう。