飲食業の悩みどころ【パート・アルバイト教育】うまく育成する方法【6つ】を解説

飲食サービス業に就いている人にとって、パートやアルバイトスタッフを教育することは大きな課題です。
うまく育成し頼もしいスタッフに囲まれれば店の売上がアップするだけでなく、新人教育以外の仕事に時間をさけるようになります。

そこで今回は、スタッフをうまく育成する方法について解説します。
パートやアルバイトスタッフにどう仕事を教えていったらいいか悩んでいる方はぜひ読み進めてください!

パートやアルバイトがすぐに辞めてしまう理由

飲食店にとってパート・アルバイトスタッフがすぐに辞めてしまうというのは悩みの種です。
すぐに辞めてしまう理由としては、以下のようなことが考えられます。

  • いきあたりばったりで仕事を指示されるので混乱する
  • 新人に見合わない量の作業を短時間で覚えさせようとする
  • 怒られてばかり
  • 何も教えてもらえない
  • 時給が安いのに仕事がキツイ

これらのことは新人教育のやり方次第で防げることも多くあります。
スタッフの育成は簡単なことではありませんが、うまく行けば店全体をよくし、自分の仕事もラクにしてくれます。

スタッフを育成をするメリット

スタッフを育成することのメリットは多くあります。

求人・採用に関するコストが減る

うまく新人を育成し定着率が上がれば求人を出したり面接に時間を費やしたりといったコストが減ります。
新しいスタッフが入る度にイチから教育を行うこともかなり時間を割きますが、頻度が減ることでコストカットになります。

お店の売上が上がる

スタッフをうまく育成しお店がうまく回りだすとお客様から信頼される店になり、リピーターも増えます。
飲食店にとってリピーターはお店の売上に大きく関わる存在です。

自分の仕事に集中できる

パートやアルバイトの定着率が上がり、仕事を任せられる人材が増えると、育成以外の仕事に集中できるようになります。
正社員には新人教育以外にこなさなければならない仕事が多くあります。
スタッフたちにお店を任せられればその時間を使って煩雑な事務作業などをこなすこともできます。
良い人材を育てることは自分の仕事をラクにさせてくれることでもあるのです。

スタッフをうまく育成する方法

スタッフをうまく育成するための方法について詳しく解説します。

マニュアルを作る

マニュアルがあることはもっとも大切なことです。
もし、新人教育のマニュアルがない店なら今すぐ作りましょう。
新人は教えられた仕事を一度ですべて覚えられることはほぼありません。

マニュアルがあれば、仕事が終わった後にマニュアルを見れば教わったことを思い出して頭に定着させることができます。
マニュアルには写真やイラストなどを使い、目で見て分かりやすくしましょう。
マニュアルは、業務フロー、接客マナー、キッチン業務、トラブル時の対応など項目ごとに分けて、基本編から応用編に進むような形で作りましょう。

何をするべきか具体的に示す

新人は最初、自分が何をすべきか分かりません。
教育をするときは、現場の状況を見てその都度具体的に行動を指示しましょう。

例えば「全テーブルを一周してきて」という指示は具体的ではありません。
「◯番テーブルのお客様のお水がカラになっているから『お冷のお替りいかがですか?』と聞いて『お願いします』と言われたら注いできて」
といった指示が具体的な指示です。

指示→実行→評価のサイクルを回す

具体的な指示をし実行させ、それに対して評価する。
新人の育成はこの繰り返しです。
毎回ひとつ項目を決めてこのサイクルを繰り返し、徐々にレベルアップさせていきましょう。

一日に教える項目を欲張らない

一日に教えることを欲張らず、教えたことを反復させたり前回教えたことを復習する時間をたっぷりとりましょう。
仕事に慣れている側にとってはひとつひとつが簡単な作業に思えても、新人にとっては頭をフル回転してなんとかこなしている状態です。
詰め込みすぎると辞められてしまうことにもなるので気をつけましょう。

企業理念を共有してもらう

企業理念を伝えることで、指示される内容への理解度や納得度が高まります。
「この店はこんな雰囲気の店にしたい」といったイメージを共有してもらうことも大切です。

必ずほめる

一日の振り返りとして、必ずどこか褒めるようにしましょう。
人間は承認されることでモチベーションを保つことができます。

相手に合わせた育成を心がける

新人が仕事を覚えるためにマニュアルは必須です。

しかし、新人を教育をする立場の人はマニュアル通りではいけません。
教える相手はひとりひとり異なる性格、キャラクターを持っています。
仕事に対するポテンシャルも違います。
相手に合わせた教え方、コミュニケーションのとり方を意識する必要があります。

うまく相手に合わせた対応ができれば「パートやアルバイトがすぐに辞めてしまう」という問題は減り、誰もが心地よく働ける職場になるでしょう。
来店したお客様も、スタッフが笑顔で楽しそうに働いているお店にいると気持ちよく「また来たい」と思ってくれるものです。
新人の育成は難しい役割ですが「お店全体を良くするやりがいのある仕事である」と認識しましょう。

まとめ

今回は、飲食店でパートやアルバイトの新人育成をうまくいかせるための方法について解説しました。
新人を育てるのは根気がいることで時間もかかりますが、いい人材が育てば店はうまく回りだします。
ぜひ実践していきましょう!