転職活動を始めるときに大切なのは、まず自分の希望条件をはっきりさせることです。
いきなり求人検索をしてやみくもに面接を受けても、いい転職にはつながりません。
希望条件を洗い出して優先順位をつけることで、自分が会社に求めるものがはっきりします。
今回は、求人を見るときや内定企業を選ぶ際に欠かせない「希望の条件」の見つけ方について、ご紹介します。
目次
転職活動で希望条件を考える大切さ
例えば家を探すとき、あなたはまず、どうしますか? もしくは、不動産屋さんに行ったらどんなことを聞かれると思いますか?
おそらく「希望の条件」ではないでしょうか?
何かを買うときや環境を変えるとき、まず考えるのが「希望の条件」です。
就職活動でも、順番はまったく同じです。
まず、希望条件を考えるようにしましょう。
希望の条件がはっきりしていると、転職活動がうまくいって複数の会社から内定が出たときにもどの会社を選んだらいいかの判断材料になります。
転職活動をスタートしようと思ったときに、いきな企業に応募するのではなく、まず条件の洗い出しを行うようにしましょう。
希望の条件の洗い出し方
では、どのように希望条件を考えればいいでしょう?
漠然としてイメージがつかめないときは、転職サイトの求人検索を見てみましょう。
そこには、検索条件がズラリと並んでいます。
- 勤務地
- 雇用形態
- 転勤の有無
- 取得可能な休暇日数
- 勤務時間
- 賃金
- 福利厚生
- 育児や介護休業の有りなし
- 企業規模
- 従業員の年齢などの割合
- 女性管理職の割合
など、多岐にわたって検索条件を選べるようになっています。
最初は、こういったサイトを参考に自分の条件を考えてみるといいでしょう。
要領がつかめてきたら、上記項目にこだわらず、
「自分はどんな働き方を望んでいるのか」
「家事育児や介護のことを考えたときにどんな会社が望ましいのか」
といったことを、自分とじっくり向き合い考えて、条件を洗い出してみましょう。
このときのポイントは、必ず紙やケータイのメモアプリなどにすべてを記録することです。
時間が経って条件を忘れてしまい、結局あやふやなまま転職活動をする、などということにならないために、きちんと記録しておくことが大切です。
自分はなぜ今の会社を辞めたいのか?
転職しようと思うとき、家庭の事情で働き方を変えなければいけなかったり、遠方に引っ越さなければならないといったことでない限り、今の会社に不満があることが多いものです。
そこが、希望条件を見つけるポイントです。
今、自分が抱えている不満は、イコール「希望の条件」なのです。
下の例で考えてみましょう。
(例)
ー今の会社ー | ー希望条件ー | |
「同年代に比べて給料が安い」 | → | 「職種は変わってもいいから、ある程度の給料がほしい」 |
「有給休暇が取りづらい」 | → | 「福利厚生がしっかりしていて有給がとれる会社がいい」 |
「サービス残業が多い」 | → | 「定時に帰れる会社」「残業代が支払われる会社」 |
上の例のように、現在勤めている会社の不満点を書き出し、「じゃあ、自分はどんな会社を希望しているのか?」ということを考えます。
これらをまとめると、「希望の条件」がさらに明確に見えてくるでしょう。
希望条件に優先順位をつける
希望条件を洗い出せたら、次は優先順位を決めます。
これも、家探しと一緒です。
駅からの所要時間、築年数、部屋の向き、間取り、家賃など、希望条件は数多くあれど、それらがすべて叶う物件に出会えるかというと、なかなか難しいものです。
そこで、何をいちばん重要視するか考えるでしょう。
「いちばん譲れないのは、駅チカであること。多少築年数が古くても我慢しよう」といった具合です。
転職活動でも、同じように希望条件に優先順位をつけましょう。
「自分がいちばん譲れないことは何なのか?」
「給料?」「勤務地?」「福利厚生?」
条件の優先順位を考えることは、自分が何にもっとも価値を見出しているのか、といった自己分析にもつながります。
優先順位をつけたら、「絶対に譲れない条件」を3つくらいに絞り、他の洗い出した条件は少し横に置いておきましょう。
転職活動を始めてみて、横に置いた条件も満たす会社があればラッキーです。
定期的に、記録しておいた「希望の条件一覧」を見返してみるといいでしょう。
優先順位がはっきりしたら、動き出す
優先順位が絞れたら、改めて転職サイトで求人を検索してみましょう。
漠然とした感覚で条件をあてはめた最初の頃と比べて、検索条件も求人内容も明確に見えるようになっているのではないでしょうか?
ここからが、転職活動のスタートです。
条件にあった会社だけに応募することで、余計な時間やエネルギーを使うことがなくなり、転職活動が良い形で進むでしょう。
まとめ
いかがですか?
転職活動を成功させるには、自分の希望をはっきりさせることが大切です。
勢いだけで、考えることをせずに突き進み、転職した先でまた同じような不満を抱えることにならないように。
ぜひ、最初に少し時間がかかっても自分と向き合い、「自分はどんな働き方を望んでいるのか?」考えてみてください。