正規雇用、非正規雇用という言葉をニュースなどでよく耳にするようになりました。
そもそも、このふたつの働き方はどのようなもので、どんな違いがあるのでしょうか?
そして、どちらの働き方の方がいいのでしょうか?
そこで今回は、ふたつの働き方を徹底比較!
どちらのメリットを優先するのか、転職の際の判断材料にしてくださいね!
目次
働き方にも多様性が生まれる時代
今は、フレキシブルな働き方を選択できる社会です。
かつてのように、一度入社したら定年まで勤め上げるという働き方はそれほどポピュラーなものではなくなってきています。
転職することや、自分のライフステージに合わせてキャリアアップ・ダウンを繰り返すことは、決して不利なものではなくなっています。
そのため、正規雇用にこだわらない働き方を選択する人も多くなってきています。
考え方も働き方も多様化してきた現在、自分にあった雇用を考えていきましょう。
正規雇用と非正規雇用の違い
正規雇用と非正規雇用にはどのような違いがあるのでしょうか?
正規雇用とは、一般的な正社員や正職員のことです。
雇用期間を定めることなく働くことができます。
所属企業の福利厚生や休暇制度、社会保障などを享受することができます。
非正規社員とは、正社員以外の働き方のことをいいます。
パートやアルバイト、派遣社員・契約社員・臨時職員など。
雇用期間は有期の契約のことがほとんどです。
契約が終了したら、雇用主か自分自身のどちらかが更新を望まない場合は転職をすることになります。
働いたら働いた時間の分だけ収入が得られ、ワークライフバランスもとりやすくなります。
一方で、正規雇用で得られるメリットは受けられない、または少なくなります。
それぞれの雇用形態のメリットは?
給与の比較
国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和2年分)によると、正規雇用の平均給与は496万円、非正規雇用は176万円となっています。
正規と非正規では、収入に倍以上の差があることが分かります。
雇用の安定
正規雇用であれば、雇用期間に制限がなく働き続けることができます。
非正規雇用の場合は、期限を設けられた有期雇用がほとんどです。
福利厚生
各種有給休暇や育休などは、正規雇用だと十分に保障される場合が多いでしょう。
非正規でも福利厚生を受けられる企業はたくさんあります。
ただ、就業時間の多少によって日数などに差が生まれます。
派遣社員の場合は、派遣会社の福利厚生を利用することができます。
社会的信用度
社会的信用度は正規雇用であることで得られやすくなります。
例えば、クレジットカードを作るときや住宅ローンを組むとき、家を借りるときなど、正社員であれば審査が通りやすくなります。
非正規雇用の場合、こういった審査へのハードルは高くなると考えたほうがいいでしょう。
年金支給額
正規雇用の場合は厚生年金等に加入しているため、それだけ将来もらえる年金支給額も多くなります。
非正規でも社会保険料を支払っていれば(加入条件あり)年金支給額を多くすることができます。
働く場所の自由度
非正規雇用の場合は、通常転勤などはないため自分の好きな土地で働くことができます。
正規雇用だと会社からの辞令で転勤などが発生する場合があります。
残業や休日出勤の有無
非正規雇用だと時間単位での契約が多く、時間外労働や休日出勤を強いられることはありません。
時間外に働いた場合は、その時間分が支払われるのが通常です。
正規雇用の場合は、いわゆる「サービス残業」などがある場合も。
繁忙期などは休日出勤も余儀なくされます。
責任の重さ
非正規雇用は、重い責任を担わなくて良いところがメリットです。
リーダー的な役職になっていても、最終的な責任は正規雇用の責任者がとります。
正規雇用の場合は、出世とともに責任も大きくなります。
そのプレッシャーなどに打ち勝つ力が必要です。
家事や育児との両立
パートや派遣社員などの働き方を選ぶ女性は、家事育児との両立といったメリットを考えて、そうした選択をしているでしょう。
非正規雇用は空いてる時間で収入を得られる良い手段です。
正規雇用の場合は、保育園や学童、祖父母の協力などを仰ぎながら両立することになります。
心身ともにハードになってきます。
自分にいちばんあった働き方を選択しよう
正規雇用と非正規雇用には、いろいろな側面で違いがあることが分かりました。
どちらかのメリットはもう一方にとってのデメリットであることが多いようです。
つまり、一概にどちらの雇用形態がいいといえるものではないということです。
一般的に考えれば正規雇用の方がいいと思いがちですが、実際には、そのときどきの自分のライフステージによって変わりうるものです。
「いずれはフルタイムで働きたいけれど、今は小さな子供がいるので非正規で働く」
「非正規で働いて趣味の時間を多く持ちたいけれど、経済的なことを考えると今は正社員の安定性をとる」
このように、いろいろな状況が考えられます。
自分のこと、家族のこと、健康のことなどを考慮し「今の自分にいちばんあった働き方」をそのときどきで選択していきましょう。
まとめ
いかがですか?
今回は、正規雇用と非正規雇用の違いについてさまざまな観点から比較してみました。
どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらの働き方を選択するかはそのときどきのライフステージなどによって変わります。
自分には今、何が最適なのかを考えて転職活動に活かしていきましょう!