「初めての転職で、求人広告の見るべきポイントが分からない」
「どこが重要な項目なのか分からない」
初めての転職活動を行っている人は、求人広告を見ても聞き慣れない用語などがあり、それがどういったことを意味するのかよく分からないことがあります。
求人広告には必要最低限の情報しか記載されていませんが、非常に重要な情報が詰まっており、自分の希望や条件に合う企業かどうかを判断する最初の手がかりになります。
今回は、求人広告でチェックすべきポイントについて解説します!
転職活動の基礎を学べる内容です。
目次
雇用形態の違いを知ろう
まずは雇用形態の違いを知りましょう。
雇用形態には、正社員・契約社員・派遣社員があります。
正社員は、雇用期間が決まっていません。
よほどのことがない限り解雇されることはなく、望めば定年まで安定した働き方を手に入れられます。
社会保険などの待遇面でも保障されます。
一方で、転勤を命じられたら基本的には従う必要があります。
避けられない残業も発生するでしょう。
契約社員は、会社と有期の雇用契約を結ぶ働き方です。
将来にわたって身分は保障されませんが、ワークライフバランスを保って働くことができます。
同一の企業との間で有期労働契約の更新が5年を超えると、労働者側の申し込みによって無期労働契約に転換することができます。
派遣社員は、派遣会社から派遣されるので雇用主は派遣会社になります。
給与は派遣会社から支払われるので、同じ会社で働いている人でも給与が異なります。
派遣会社によって、福利厚生や社会保険が完備されています。
雇用保険・社会保険について
雇用保険は、無期契約または30日以上の有期契約の場合、企業の規模に関わらず加入対象となるものです。
社会保険は、株式会社や合同会社などの場合は2ヶ月で終了する短期雇用契約を除いて必ず加入対象となります。
ハローワークにある求人票では雇用保険や社会保険に正しく加入させない違法な求人は受け付けられていません。
自社のウェブサイトで募集している場合などは正しく加入対象となっているかどうか必ず確認しましょう。
求人広告でチェックするポイント
本項では、求人広告でチェックするポイントについて解説します。
雇用契約の期間
雇用契約の期間は必ずチェックしましょう。
正社員の場合は期間はありません。
契約社員の場合は有期なので、「何年契約か」「契約を更新できるか」どうかを確認しましょう。
勤務場所・転勤の有無
本社の場所や面接をする場所と勤務地が異なることがあります。
勤務地や最寄り駅、路線などをチェックし通勤時間を測りましょう。
転勤の有無も忘れずにチェックしましょう。
勤務時間
始業時間と就業時間を必ず確認しましょう。
勤務地と合わせて、実際に受かったら通えるかどうかを冷静に考えましょう。
フレックス制、シフト制などいろいろな形態があるので注意してみましょう。
休日・休暇
休日の見方には注意が必要です。
単に「週休2日制」と記載されているだけの場合、毎週週休2日であるとは限りません。
「完全週休2日制」と記載されている場合は毎週2日休日があるということです。
「土日祝休み」と記載されていない場合は平日を含む2日間である可能性があります。
祝日が休みか、夏季休暇や年末年始休暇があるかどうかもチェックしましょう。
仕事内容
同じ業界や職種だとしても、仕事内容は企業ごとに異なります。
「同業他社への転職だから、きっと同じような仕事だろう」と思わず、仕事内容をチェックしましょう。
不明点があれば、企業や転職エージェント、ハローワークなどに問い合わせましょう。
必要資格
求人条件は「必須条件」の場合は必ずその条件を満たしている必要があります。
「歓迎条件」の場合はその条件を満たしていなくても応募することができます。
ただし、歓迎条件を満たしている応募者の方が有利になります。
給与・福利厚生
給与は大切なチェックポイントです。
額面なのか手取りなのかを確認しましょう。
扶養手当、住宅費補助、交通費などが支払われるか、いくら支払われるかもチェックしましょう。
同じ給与でも、手当や補助がない企業はその分給与が低いと考えます。
健康診断の有無、社員食堂の有無なども確認しましょう。
募集背景
求人広告に「スタッフ増員のため!」「欠員募集!」など記載されていることがあります。
増員の場合は、新しく店舗をオープンしたり新規事業を立ち上げたときなどに募集します。
新規オープンなどで数人から数十人を募集する場合は研修制度を用意していることが多く、未経験でも受かる可能性が高い求人と考えられます。
欠員募集の場合は、必要な仕事に欠員が出るためそのポジションで働ける人を募集するものです。
即戦力となる人材を求めているため異業種や異業界からの転職は難しいでしょう。
業界や会社の将来性を判断する
求人広告には必要最低限の情報が記載されています。
「受けてみたい」と思える企業があったら、まずは業界や企業について深く調べましょう。
業界自体の将来性があるのか、検討している企業の業績は伸びているのか、世間での評判はどうかなど、ある程度研究をしてから応募するかどうかを決めましょう。
順調に面接まで進んだ場合には、その場で気になる点を確認することも大切です。
気になる点をウヤムヤにしたまま進まないように注意しましょう。
まとめ
今回は、求人広告でチェックすべきポイントについて解説しました。
雇用形態の違いや各種保険の内容など、改めて考えるとよく理解できていないことも転職の際には知っておくべき知識になります。
転職活動を成功させる第一歩が求人広告を正しく読み解く力です。
本コラムを参考にして転職活動をスムーズにスタートさせましょう。