すべての女性に訪れる更年期。
けれど、その症状は人それぞれです。
100人いたら100人、現れる症状やその重さに違いがあります。
さらに、自分がいつ更年期になるのかも分かりません。
女性にとって悩ましいこの時期は、仕事にも影響を及ぼします。
そこで今回は、更年期とはどんなものなのか、その改善方法についてご紹介します!
目次
更年期はいつなるの? 更年期の症状とは?
更年期とは、閉経を挟んだ前後10年間のことをいいます。
閉経するのは個人差があるため、閉経前の5年間がいつ当てはまるのかは、閉経後でないと分かりません。
閉経の平均年齢はだいたい50歳くらいなので、45歳から55歳が更年期にあたる人がもっとも多くなります。
約10年に及ぶ更年期ですが、人によって症状はさまざまです。
ほとんど不調を感じずに終わる人もいれば、日常生活に支障が出るほど苦しむ人もいます。
一般的な症状としては、ほてり、のぼせ、めまい、手足の冷え、頭痛、動悸、息切れ、口のかわき、不眠、肩こり、不安感、イライラ、気分の落ち込みなど、実にさまざま。
更年期でなくても悩まされることのある症状も多く、見定めは難しいかもしれません。
更年期が与える仕事への影響
更年期のさまざまな症状のために、仕事への集中力がなくなったり、ミスが頻発したり、といったことが現れます。
また、疲れやすくなるために、今までは踏ん張れたシーンで頑張ることができなくなることもあります。
このようなことが続くと、とても落ち込みますよね。
できれば、上司などに相談したいところですが、上司が男性だったりすると、なかなか相談しづらくなります。
仕事に加え、プライベートでは子供の進学や家族の介護などが重なる時期でもあり、疲労が積み重なり、更年期症状に拍車をかける場合もあります。
日本の女性は、我慢してムリを重ねる人も多いため、人に相談することなくひとりで頑張り続けてしまうことが多くあります。
こういった状態が続くと、仕事を続けていくことも辛くなり「辞めたほうがいいのではないか?」とまで思いつめるようになる人もいます。
こうなる前に、更年期症状を緩和させる方法などをうまく活用したいものです。
更年期症状の改善方法
ムリをしない
この時期は、仕事でもプライベートでもムリをしないことです。
「そうはいっても自分がやるしかない!」と思う人もいるでしょうが、ムリを重ねるといつか自分がパンクしてしまいます。
そうなってから回復するのは、とても時間がかかります。
更年期症状とうまく付き合いながら、ゆったりできる時間を意識的に持つようにしましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠は何よりも大切です。
不眠気味の人は、寝る1時間半前までに入浴するようにすると効果的です。
また、寝る前に入眠作用やリラックス効果のあるハーブティを飲むのもおすすめです。
布団に入りながらスマホを見ることは、睡眠不足の原因になるので、控えましょう。
食事
セロトニンが減少することを防ぐことが大切です。
肉や魚・卵・大豆製品・乳製品などをバランスよく摂取しましょう。
我慢せず婦人科を受診
欧米では当たり前になっている更年期の婦人科受診ですが、日本ではまだほとんどの人が受診をしないようです。
我慢してつらい日々を過ごすよりも、適切な治療を受けるほうが格段に早く症状が改善するといわれています。
いちど、婦人科にかかることも検討しましょう。
婦人科で行われるホルモン補充療法は、加齢によって減少した女性ホルモンを補うものです。
この他、漢方薬などで改善することもあります。
ストレスの原因がある人は、婦人科と心療内科両方を受診
更年期の症状とうつ病の症状はとても似ている部分があります。
けれども、治療法が異なります。
何かストレスがあるという人は、婦人科だけでなく心療内科も受診するようにしましょう。
この時期をうまくやり過ごしていくために
更年期は、閉経前後の10年間を指すもの。
閉経前の5年間は「今、自分が更年期かどうか」ということもわからないと、お伝えしました。
この前半の5年間は、なんとなく不調を抱えていても「病院に行くほどではない」「気力で頑張れる」など、自己判断でムリをしてしまいがちです。
なかなか人にも相談できずに苦しんでいる人も多いでしょう。
しかし、この時期は自分の声をよく聞いてあげてください。
更年期を乗り越えるというよりは、うまく付き合って10年間やり過ごしていくというくらいの感覚のほうが、気持ちがラクに過ごせるかもしれません。
ぜひ、自分を大切にする10年間にしてください。
まとめ
いかがですか?
今回は、女性の誰にでも訪れる更年期についてご紹介しました。
更年期に現れる症状は、人それぞれ。
難なく終える人もいれば、症状が重く仕事を辞めてしまう人もいます。
この時期は、頑張って乗り越えようとせず、うまく自分の更年期と付き合って無理せずやり過ごすことが有効です。
仕事もプライベートも周りの人の手を借りて、自分の心の望みを聞いてあげましょう!