【契約社員】として働く【メリットとデメリット】を解説!転職活動の選択肢に加えよう

転職活動をしていると、正社員ではなく契約社員を募集している企業を見つけることがあるでしょう。
雇用条件などを閲覧して、契約社員という働き方に興味を持つ人も多いのではないでしょうか?

今回は、契約社員と正社員の違い、契約社員として働くメリットとデメリットについて解説します。
転職活動の選択肢のひとつとして契約社員を検討している人は、ぜひ読み進めてください。

契約社員とは

契約社員とは、雇用期間に期限がある「有期雇用契約」を結んだ社員のことです。
雇用期間を延長するためには契約更新が必要です。
1回の契約期間は企業によって異なり、半年〜最長で3年です。

ただし、高度な専門知識を持つスペシャリストと60歳以上の場合は最長5年まで可能です。

一方、正社員は雇用期間が定められておらず、解雇や本人理由の退職でなければ基本的には終身雇用になります。
契約社員は自分が契約更新を望まなければ契約満了で雇用契約を終了させられます。

ー無期転換ルールー
契約社員が同じ企業で5年を超えて契約が反復更新された場合、労働者の申請によって無期雇用契約に転換できるという制度です。
2013年4月の労働契約法改正により導入されたもので、いわゆる「雇い止め」の不安を感じることなく契約社員が安心して働けるよう定められたものです。
無期転換ルールが適用されれば「次も契約更新してもらえるだろうか・・・」といった不安にかられることなく安心して業務に従事することができます。

ただし、正社員になれるわけではなく待遇面は企業によって異なります。

契約社員のメリット

契約社員のメリットについて詳しく解説します。

希望の職種・業種で働ける

契約社員は契約を交わした職種・業種でのみ働くことになるので、正社員のように部署異動などはありません。
希望の職種がはっきりしている人にとっては、やりたい仕事に集中できるというメリットがあります。

転勤がない

契約社員は労働契約の際に勤務地が限定されているため、転勤の辞令がおりることはありません。
自分や家族のライフスタイルを変える必要もありません。
希望する勤務地で働き続けることができます。

給与(時給)が比較的高い

契約社員はフルタイムで働くことが多く、比較的時給も高いため、月収としては満足のいく額がもらえることも多いです。
高度な専門知識を必要とする職種の場合は正社員よりも高い額が提示されることもあります。

社会保険に加入できる

週30時間以上労働しているなど一定の条件を満たせば、契約社員でも社会保険に加入できます。

ワークライフバランスが保てる

契約社員は契約で定められた労働時間を過ぎたら退社できます。
休日出勤を強いられることもありません。
ワークライフバランスを大切にしたい人にとってはメリットの大きい働き方です。

責任が少ない

契約社員は通常昇進がないため、基本的には部下をまとめるような立場にはなりません。
責任は少なくプレッシャーを感じることもありません。
決められた職務に集中できます。

契約社員のデメリット

契約社員のデメリットについて詳しく解説します。

契約が更新されるとは限らない

契約期間満了で更新されなければ、同じ企業で働き続けることはできません。
企業側の判断に一任されるものなので「契約を更新してもらえるのだろうか?」といった不安を抱えながら働くことになります。

収入の保障がない

契約を更新してもらえなければ、契約満了後の収入はゼロになります。
収入の保障がなく安定した生活を送る上での基盤が作りづらくなります。

ローン審査が通りづらい

住宅ローンなど長期間支払うローンを組みたいと思っても、正社員でないと審査が通りづらくなります。

昇給や昇格がない

正社員には毎年昇給や昇格のチャンスがありますが、契約社員は基本的にありません。
昇給するとすれば、契約を更新するときです。

ボーナスや退職金がない

月々の給料は正社員とそれほど変わらないとしても、ボーナスや退職金は支給されないことがほとんどです。
年収としては、正社員よりも低くなります。
正社員と同じ仕事をこなしている人にとっては大きな不満の材料となるでしょう。

裁量権が少ない

責任を持って仕事をしてスキルアップしても、基本的に昇進はないので裁量権が増えることはありません。
仕事にやりがいを感じている人にとっては不満がたまるかも知れません。
仕事に対するモチベーションを保つのに努力が必要です。

転職活動の選択肢のひとつとして考えよう

最初は契約社員として入社してもらい、働きぶりを見て正社員として採用する正社員登用制度を設けている企業があります。
転職活動の際、憧れの企業にまずは契約社員として入社して正社員をめざすという選択肢もあります。

契約社員という働き方を視野に入れることは、希望する転職先に出会う確率を高めてくれることでもあります。
検討価値のあるものだといえるでしょう。

まとめ

今回は、契約社員と正社員の違い、契約社員のメリットとデメリット、契約社員という雇用形態は転職のひとつの選択肢になり得るということについて解説しました。
契約社員にはメリットもデメリットもあります。
どちらもよく理解した上で、自分のキャリアプランにあった雇用形態を選択しましょう。