就職活動の第一歩としてよく行われる「自己分析」。
学生のときに一通りやってみた、という人も多いのではないでしょうか。
その時から数年・数十年経ち、転職を考えるようになるときに再度自己分析を行う人はどれくらいいるでしょうか?
学生時代と比べて、社会や自分というものがよく分かってきているだけに、わざわざ自己理解を深めようとは思わなくなってしまうかもしれません。
今回は、改めて自己理解ってどういうことか、どうしたらできるのかということについて、ご紹介します。
目次
自己理解って何?
「自分ってどんな人?」
「何が得意でどんなことが好き?」
生まれてからずっと、片時も離れず付き合っている自分自身ですが改めて「自分」というものを語ろうとすると言葉につまってしまう、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「何も語ることはない、自分には何もないし。つまらない人間だから」
なんて思ってしまっているとしたら、大間違いです。
自分を語れないのは、自分をじっくり見つめて自分を言語化していないから。
それをできるようにすることが、自己理解・自己分析なのです。
なぜ自己理解が転職にとって大切なのか
職業やキャリアの選択は、「自分を知り、自己を拡大しながら、それを職業に結びつけて行くこと」といわれています。
職種や業界について研究する前に、まず自分を研究することが先決です。
それが明確になっていなければ、自分にあった転職にはなかなか結びつかないものです。
また、職務経歴書を書くときや面接の際、自分について語るシーンが出てくるはずです。
そのときにも、自分を理解できているかいないかで説得力が変わってきます。
このように、自分を理解しているということは、転職活動にとってかなり重要になってきます。
自己理解のポイント
自分の能力や適性を洗い出す
どんな人にも長所と短所があります。
それと同様に、どんな人にもほかの人よりも長けた能力があります。
それを洗い出しましょう。
自分の能力を知るためのポイントは、他の人は努力しないとできないことやなかなかうまくできないことなのに、自分はそれほど努力しなくてもできてしまうようなこと。
誰にも必ずあるので、自分の子供時代からよく振り返ってみてください。
興味やパーソナリティを知る
休日や仕事が終わったあと、好んでしていることは何でしょうか?
趣味はありますか?
こういった自分の嗜好、興味関心を書き出しましょう。
パーソナリティに関しては、友達とどんな付き合いを好むのか(毎日連絡を取り合うような仲を好む・同じ目的があるときだけ会う、など)、どんな立場だったか(リーダー、サポーター、誘われたらついていく、など)。
こういったことを振り返ってみましょう。
自分にとって居心地のいい、友達との付き合い方、集団でいるときの役割などを明確にしておくことは、仕事選びでも役立ちます。
自分の価値観とは?
人は、自分の価値観と違うことを長く続けることはできません。
ですから、自分は何に価値を感じ大切に思っているかを言語化することは、転職先選びのときに欠かせません。
具体期には、働く場所、勤務形態(正社員・派遣社員・パート勤務、など)、通勤手段、福利厚生など、自分の価値観に合う企業を転職先候補にしましょう。
過去の職務経験
過去の職務経験で自分が得意だったことを、部分的なもので構わないので書き出してみましょう。
これは、自分の仕事の適性を知る上で大切です。
人は自分をどう見ているか
自分の顔を自分で見られないように、自分では知らない自分というものがあります。
それをよく知っているのが、周りにいる人たちです。
仲のいい先輩や友達、家族などに、自分のいいところ、個性的だと思うところ、どんなことが得意に見えるか、などを聞いてみましょう。
特に得意なことというのは、自分では難なくこなしてしまうので、自分は意識すらしていないことがあります。
けれど、他人から見たらそれはスゴイことだったりもします。
他人から見た自分の良さ、ぜひインタビューしてみましょう。
自分を理解していると、自分の軸がブレなくなる
自分をよく理解できていると、転職だけでなく人生の選択をするときにもプラスの効果をもたらします。
何かを選択しようと思うとき、それはただ流行りや周りに流されているだけなのか、自分が心から望むことなのか、分かりやすくなります。
それが分かっていれば悩む時間が減りますし、後悔も減ります。
転職活動ということに限らず、折りに触れ自分を振り返る時間を持つというのは、人生を有意義に過ごす上でとても大切になってきます。
まとめ
いかがですか?
自分を理解することは転職活動の最初の一歩だということ、そのポイントについてご紹介しました。
自分のことを分かっているつもりでも、言語化できているかどうかはまた別です。
丁寧な自己理解の時間を持って、ぜひ自分にあった転職先を見つけましょう!