ひとつの企業に定年まで勤め上げることがスタンダードではなくなった現在、今いる会社に見切りをつけ転職を考える人は多くいます。
とはいえ、在職年数が長いほどその決断は簡単ではなくなります。
「会社の将来性に不安はあるが、人間関係は良好」
「また経営が上向くかも知れない」
さまざまな要素が絡み合い、転職に踏み切る決断ができないこともあります。
そこで今回は、転職すべきタイミングや見切りをつけたほうがいい会社の特徴について解説します。
今の会社で働き続けることに疑問を感じている人はぜひ読み進めてください。
目次
会社に見切りをつけるとき
勤続年数が長くなるほど転職へのハードルは上がりますが、見切りをつけて転職活動を始めたほうがいい場合があります。
まずは、会社の将来性が見いだせず存続自体が危ぶまれるようなときです。
自分の将来を考え、見切りをつける必要があります。
次に、働き方が労働基準法に反するものであったりハラスメントが横行しているような職場は自分自身を守るために見切りをつけることが必要になります。
転職することへの不安もあり、決断に迷うこともあるでしょう。
退職を急がず働きながら転職活動を行い、次の職場が決まったら退職することを前提として動き始めましょう。
会社に見切りをつけるタイミング
見切りをつけるタイミングとして考えられることは、まず心身の限界がきたときです。
我慢して働いて心身の健康をそこなっては元も子もありません。
次に、会社の将来性が見えないときです。
会社に愛着があったとしても将来性がなければ働き続けることは難しいでしょう。
上記2つは明らかに転職していいタイミングと言えます。
タイミングを図るのが難しいのは、経営状態が芳しくないことを分かっていても「この会社にいたい」という気持ちがあったり「もしかしたら経営が上向くかも知れない」などといった希望的観測がある場合です。
そのような場合は、自分のキャリアデザインを描いてみましょう。
現在の会社にいることがいいのか、自分のキャリアのためには見切りをつけた方がいいのか判断材料になるでしょう。
転職を考えても良い会社の特徴8選
本項では、転職を考えても良い会社の特徴について解説します。
ブラック企業
労働基準法に反するような働かせ方をする企業、いわゆるブラック企業だとしたら早めに退職しましょう。
管理職が辞めていく
管理職についている人は経営に関することに携わる場合があり、自社の経営状態や将来的な展望も把握しています。
そのような職にある人が辞めるということは、会社の経営状態が悪く将来性に不安があるということです。
転職を考えてもいいでしょう。
人手不足なのに人員が補充されない
退職する人がいて人員不足にも関わらず採用活動をせず人員を補充しない場合、経営状態が悪くて人員を増やせない可能性があります。
人員が減った分のしわ寄せは現職の社員にいきます。
社員のことを考えていない会社である可能性と、経営状態が悪い可能性が考えられます。
会社の将来性が見えない
自社の将来性はもちろん、業界全体の将来性が見えない場合なども新しい道を模索したほうがいいでしょう。
給与の未払いや遅れがある
給与の未払いや遅れは、雇用主との信頼関係が壊れるような事態です。
すぐに転職にむけて動き出しましょう。
経営状態が明らかに悪い
いち社員でも分かるくらいに経営状態が良くないようなら、在職し続けていても倒産する可能性があります。
転職の準備を進めておくほうがいいでしょう。
事業内容の変化
会社自体に問題がなくても、事業内容に大きな変化があり、自分の仕事の適性に合うものでなくなった場合は転職を考えてもいいでしょう。
ポータブルスキルを身につけておくことの重要性
今は、どんな企業に勤めているにしろ転職することを前提に働いた方がいい時代です。
いつどこへ行っても即戦力となれるために、ポータブルスキルを身につけておくことをおすすめします。
ポータブルスキルとは、持ち運べる技術のことです。
社内だけで通用するスキルではなく、転職先でも活かせるスキルを持ちましょう。
資格をとることはポータブルスキルのひとつです。
現職に関連するようなことから資格をとっていくとすぐに役立てることができますし、いざ転職をするときにも有利にはたらきます。
資格ではなくても、リーダーとしてチームをまとめた経験や専門分野に特化した知識はポータブルスキルとして転職先で活かせます。
「見切りをつけるべきかどうか」ということを考えながらも、ポータブルスキルを身につけることを意識して日々の業務にあたりましょう。
まとめ
いかがですか?
今回は見切りをつけて転職を考えたほうが良い会社の特徴についてご紹介しました。
見切りをつけるタイミングや、ポータブルスキルを持つことの大切さについても解説しています。
勤続年数が長くなるほど会社に愛着がわき、人間関係が良好ならなおさら転職をするべきか迷うものです。
自分の今後のキャリアプランと現職とを天秤にかけ、見切りをつけるべきかどうかを考える参考にしましょう。