【元土木作業員からのアドバイス】土木ってどんなお仕事?転職に役立てよう!

建設のなかでも土木会社は何をしているの?

建設系のお仕事は、『現場作業』や『外仕事』など一括りにされているイメージが強いと思います。実は建設の中でも沢山の種類のお仕事に分類されており、皆さんが思っている以上に奥が深いのが建設系のお仕事になります。では、その中で土木作業とはどんなお仕事なのでしょうか。筆者自身が一番多くメインでこなしてきた工事2つと土木の魅力を併せてご紹介していきたいと思います。

①舗装工事

舗装と聞くと、あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、ほとんどの方が普段から利用されている『道路』の工事のことです。『アスファルト』などと呼ばれています。皆さんが安全にお出かけができるように、道を綺麗にしていく工事です。

②U字溝の設置

こちらも舗装と同じく、聞いても頭に『?』が浮かぶ方がほとんどだと思います。どこかの芸人さんのような名前でもあるので、余計に分かりづらいですよね(笑)こちらの工事は、聞きなれた言葉で言うならば『溝』『どぶ』にあたります。雨などが降ったときに、皆さんの家に水が溜まらないように排水をしっかりされるように設置されているのはこのU字溝です。

土木って馬鹿がやる仕事なの?

筆者が聞いた、土木に対する世間のイメージと現実

昔、筆者が土木作業員として働いているとき、どんな仕事をしているのと聞かれたときに答えると返ってくる言葉がありました。

『中卒者が多い』『ヤンキーが就く仕事でしょ』『力仕事』『頭の悪い人がやってるよね』

怒りはありませんでしたが、これが土木を知らない人達のリアルな声なんだと実感いたしました。しかし筆者自身、自分の選んだ仕事に誇りもありましたのでなんとか土木の魅力を伝えていきたいと思います。
まず、はっきり言いますが馬鹿がやる、勉強をしてこなかった人が就く仕事ではありません。
実際、土木を含む建設業界に就職する人のなかには、皆さんが知っている東京大学の卒業生や頭の良いと言われる有名大学の卒業生も沢山います。

馬鹿じゃ皆さんの暮らしを守れない。誰にでも出来る仕事ではない、立派な職人。

大胆に見えて繊細で高度な技術が必要

先ほど、2つの代表的な土木工事をご紹介しました。
しかし言葉で言うことほど簡単なことはなく、すごく緻密な計算とイメージ力で創造されているアートが土木なんです。
数多くある中でたった2つだけをお伝えしたU字溝の設置と舗装工事。
ただこなすだけなら確かに誰でも出来るでしょう。しかしこの工事だけでもとても奥が深いんです。側溝(U字溝)と(舗装)は家を一歩出たら基本的にはどこの地域に住んでいても目に入ることと思います。皆さんの普段の生活の邪魔にならないように、かつ安心した生活を送れるように機能するよう考えられ設置されています。家を出てU字溝に足を躓かないように、皆さんの家の前に水が溜まってしまわないように、角度と地面、隣接する家との高さ、見栄え、これらを細かく計算し、なおかつすべてに対応するからこそ皆さんの暮らしが成り立っています。折り紙を半分に折るとき、端を丁寧に合わせると思いますが、その重さが何百倍のものでそれに近いことをおこなっています。

土木って力仕事(体力仕事)でしょ?

皆さんのなかで、このお仕事に対するイメージで圧倒的に出てくるワードが、【肉体労働】【体力仕事】【きつい】です。
確かに土木作業のなかには、そういった場面も出てくるため、決して楽な仕事ではありません。しかし、日本の技術は非常に高く、すごく便利な機能やできなかったことを可能にする機械が創り出されています。
重機1つを取っても年々多機能を兼ね備えたものが沢山あります。そうしたものを利用しているので、肉体労働ではなくむしろ楽々仕事が進む場面もどんどん増えてきています。会社によっては代表者の意向でずっと同じもののほうが使い慣れているなどのお声もありますが、とても使いやすい仕様になっておりますので、何年も使ってきた機械を最新のものに変えると職人さんの技術と最新の技術の相乗効果で、作業効率(納期までのスピード)がアップするという声も多数です。
そうしたこともあり、体力仕事ではなく、むしろ体力を使わず仕事を進められる場面が多いです。

次回予告(就職したい人必見)

・土木は未経験からでも始められる?【年齢や資格について】

・土木の給料ってどのくらい?

・どういった会社を選べばいいの?

よく相談を受けるワードについて書いていこうと思います!