おや?
モアイくんが名刺を並べてため息をついています。
どうしたのでしょう。
社会人になると「人脈」が大切ということをよく耳にします。
そのため、様々な交流会や勉強会に参加している人もいるでしょう。
しかし、モアイくんのように、交流会などでの出会いを「人脈」にまで育てられない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ただの名刺集めに終わらない人脈の作り方と、人脈を作るメリットについてお伝えします。
目次
【1】出会いを人脈に育てるために必要なこと
交流会や勉強会など、人脈を作る為の出会いの場は多く用意されています。
しかしただ漫然とそういった場に参加していても人脈は形成されません。
出会いを人脈にまで育てるには以下の点を意識する必要があります。
1-1自分が相手に何を与えられるかを考える
人脈というと、相手と付き合うことで得られるメリットを考えがちですが、それを考える前に、あなた自身が相手にどんなメリットを与えられるかを考えるべきです。
自分にとってのメリットばかり考えていては、相手は利用されているように感じ、面白くないでしょう。
そして、そんな人とは関係を持続しようと思わないはずです。
ですから、人脈を作りたいと思ったら、まず相手に自分が何を与えられるかを考えるべきです。
まず自分から差し出してこそ、相手も何かを与えてくれるのです。
それがwin-winの関係の人脈というものです。
1-2自己成長ができるかを考える
一口に人脈といってもその関係性や種類は様々です。
趣味仲間のようなものも、人脈といえば人脈でしょう。
そうした人脈も大切です。
しかし、そうした人脈ばかりでは仕事に活かすことができません。
どうせ人脈を作るなら、仕事に活かせるようなものにするべきです。
そして仕事に活かせる人脈を作るには、今の自分より少しレベルの高いところにいる人と関係を築きましょう。
そうすれば仕事上のアドバイスやノウハウを貰えるからです。
しかし、そうした人と関係を持続させるには、当然努力が必要です。
そうです。
そのために努力し、社会人として成長する必要があります。
言い換えれば、人脈を築くなら、社会人として成長できそうな相手を選ぶことが大切、ということです。
【2】人脈を作るための出会いの場
人脈を作る為の出会いの場として、交流会や勉強会がありますが、それらについてもう少し詳しく説明します。
2-1同業種の交流会・勉強会
人事や広報、マーケターなど特定の職種を対象にした交流会や勉強会は数多く開かれており、Facebookなどで探せます。
同業種の交流会は具体的な仕事内容について情報交換ができるため、より実践的な人脈を築けます。
その業種での経験が浅くとも、物おじせず参加してみましょう。
経験が浅いということは良い意味でその業種に染まりきっていないということです。
そうした意見は、交流会に参会している経験を積んでいる人達にとっては、新鮮で貴重なものだからです。
そういうことです。
ですから、経験が浅いから人脈を作れないということはなく、むしろ、経験が浅いうちから、人脈作りはしておくべきです。
2-2:社会人向けの集まり
業種など仕事上のカテゴリーで括られない集まりも多く開催されています。
たとえば、ある本をテーマにその感想を話し合ったり、興味がある本を持ち寄って紹介する読書会などもそうした集まりの1つでしょう。
そうした集まりでは、趣味・志向を同じくする、様々な業種、年代の人と知り合うことができます。
また、Excelや財務会計といった業務で使えるスキルを学ぶ勉強会に参加するのも良いでしょう。
向上心の高い人達と知り合え、刺激を貰えますし、自身のこれからのキャリアを考えるきっかけにもなります。
2-3学生時代の友人も大切にする
人脈は社会人になってから作るものだけとは限りません。
学生時代に仲良くしていた友人も、お互い社会人になれば人脈になり得ます。
付き合いが長い分だけ、深い仕事の悩みや相談もできるでしょう。
ただし、愚痴の言い合いのような、生産性のない関係になってしまわないよう、注意が必要です。
【3】SNSでの知り合いは慎重に
最近ではSNSでも様々な人と繋がれますし、オンライン上での勉強会も多くあります。
しかしネット上でしか繋がりや交流がない場合は、人脈とは呼べません。
SNSで知り合った人達を人脈と呼べるようになるためには、実際に会って話してみる必要があります。
そのために、気が合いそうだと思ったらオフ会などを開いてみると良いでしょう。
人脈を築きたいと思ったら、そうした会を自ら企画する積極性も必要です。
【4】人脈を作るメリット
ここまで人脈の作りについて述べてきましたが、次に人脈を作るとどんなメリットがあるのかについてお伝えします。
4-1キャリアを見通す広い視野を持てる
自分の会社以外の人達と知り合うことで、視野が広がります。
それにより自分の仕事や会社を客観的に評価できるようになります。
また、今まで縁のなかった業種に興味を持つきっかけにもなります。
自社以外の人脈を作り、広い視野を持つことは、自身のこれからのキャリアを考える上でも役に立ちます。
4-2仕事の悩みや課題を解決するヒントをもらえる
仕事上の悩みや課題は同じ会社の中の人と話していても、良い解決策が出ないことがあります。
また、複雑な人間関係などもあり、腹を割って話せない、といった場合もあるでしょう。
そうしたとき、社外に人脈を作っておくと、フラットな視点から新鮮な意見をもらえ、それが問題解決の突破口になることもあります。
もしくは、社内だけで考えていたら大きな問題に思えていたことが、そうではなかったなど、社外の目が加わることで、課題自体を再評価することもできます。
個人的な仕事の悩みなども、他の会社や業種に勤めている人に相談すると、相対化できます。
【5】自分で考えてこそ人脈は活きる
人脈を活かすためには逆説的ですが、自分1人で考えることも大切です。
人脈ばかりに頼っていると、自分で考え、判断するということが出来なくなってしまいます。
あくまで主体は自分であり、自分の判断を確認したり、行動を加速させるために人脈は使いましょう。
まとめ
今回はただの名刺集めに終わらない、使える人脈作りついてお伝えしました。
人脈は上手く使えばあなた自身の仕事の幅やキャリアを広げてくれます。
ぜひ、積極的に交流会などに参加し、win-winの人脈を築いていきましょう。