おや?
モアイくんが高速で洗濯物を畳んでいます。
どうしたのでしょう?
な、なるほど(汗)
忙しそうです(苦笑)
このように、育児中は夫婦が協力する必要があります。
まして、育休後、夫婦共に職場復帰するとなれば、子育てや家事の分担から仕事の仕方まで、考えなくてはいけないことは沢山あります。
そこで今回は、「育休からの職場復帰」という夫婦の一大プロジェクトを乗り越えるポイントをお伝えしていきます。
目次
【1】育休後の働き方を決めておく
育休後も子育ては続くので、以前と同じようには働けないことが多いです。
ですから、育休が明ける前に育休後の働き方を夫婦間で、そして会社とも話し合っておきましょう。
1-1夫婦間で話し合うこと
どちらがメインに働き、収入の柱になり、どちらかが育児や家事をメインに担当するかを決めておきましょう。
今の時代、男性が仕事で女性が家事・育児と決めつけるのはナンセンスです。
育休前、どちらが収入が多かったで決めるのが合理的です。
収入が多かった方がメインに働いた方が家庭の収入は安定するからです。
子供が0〜3歳くらいまでの子育てが大変な時はそれでも構いませんが、その後はどちらかがフルタイムで働くようにすべきです。
どちらも時短労働では、収入面で子育てをしていくには不安が残ります。
1-2会社と話し合っておくこと
育休が明ける前に会社と育休後の働き方について話し合っておきましょう。
具体的には次の3つを決めておくことが必要です。
①労働時間
育児中は、育児・介護休業法により、申請すれば下記のように時短労働や残業の免除が認められます。
(3歳未満の子供を育児中の場合)
<短時間勤務制度>
1日の所定労働時間を6時間にできます。
ただし、短縮分の給与の保証はされていません。
<所定外労働の制限>
就業規則で定められた労働時間を超過して働かされることがないようにする制度で、会社は残業を課すことができません。
(小学校入学前の子供を養育中の場合)
<時間外労働の制限>
法定労働時間(1日8時間、週40時間まで)を超過して働かされることがないようにする制度です。
ここまで読んで、無理なく働けるのはいいけど、収入が減るのが心配、と思った方もいるでしょう。
そのため、国は出産した方への「出産一時金」や育休取得者への「育児休業給付金」といった助成をしています。
また、申請すれば育休中は社会保険料が免除され、育休後、収入が大きく下がった場合は社会保険料も下げることができます。
それも大丈夫です。
「厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書」を提出すれば、育児による収入減で将来の年金が下がることはありません。
手続きは会社を通して行うので、まずは担当部署に相談してみましょう。
②業務内容
育休後も以前と同じ部署や担当業務に復帰できるとは限りません。
時短労働などになれば尚更です。
事前に、会社とどのような業務内容での復帰になるか、確認しておきましょう。
③子育てしながら働くことへの理解度
子育てをしていると、子どもの用事や体調によって、急に休まなければいけないこともあります。
そうしたことに対して、会社がどの程度理解があり、また、そのようなことがあっても、業務が回るシステムが組まれているか確認しておきましょう。
【2】家事・育児の分担を徹底する
育休後に職場復帰するには、夫婦で家事・育児を分担することが不可欠です。
そして、せっかく決めた「分担」が形骸化しないためには、ルールの見える化と事前準備が必要です。
ルールの見える化
話し合いで、どちらが何をいつやるか決めたら、リストにして、台所など、家族以外が目にしない場所に貼り出しましょう。
日にちごとに、やったらチェックできるようにするとなお良いでしょう。
そうですよね。
ただ、リストを作る目的は、プレッシャーをかけ、分担を強いるためではありません。
お互いのタスクを見える化することで、仕事が忙しい時期だからコレはやって欲しいとか、この家事より、こっちの家事の方が得意なので変えて欲しいなど、夫婦で話し合うための土台とするためです。
また、相手が家事に慣れていない間は、必ずやって欲しいことはカレンダーアプリなどで共有し、やってくれたか確認しましょう。
しつこいと思われるかもしれませんが、相手に任せっきりにするより、フォローを入れる方が確実です。
事前準備は入念に
育休前にメインに家事をしていた方は、もう一方が家事に参加しやすいように、事前準備を整える必要があります。
掃除道具や調理用具などを整理し、ゴミ出しの日なども分かりやすいように印をつけるなど、工夫しましょう。
育児に使うものなど、新しく増えたものは、2人で置き場を決めると良いでしょう。
【3】保育園への準備も夫婦で行う
親などに預けられない場合、職場復帰するには子供を保育園へ預ける必要があります。
保育園へ子供を入れること自体、大変ですが、無事預けられることが決まっても、煩雑な入園準備が待っています。
持っていくものの準備は協力して行い、送り迎えの予行演習もしておくと安心です。
【4】家事は手抜きでも良しとする
いくら夫婦で協力しても家事と育児を並行するのは心身共に大変です。
ですから、家事や料理に完璧を求めるのはやめ、手を抜けるところは抜きましょう。
たまにはおかずが冷凍食品だっていいですし、宅配サービスを利用してもいいでしょう。
子供がいるのですから、部屋が散らかっていることもあるでしょう。
食洗機や、お掃除ロボなど、便利な家電に頼るのもアリです。
そして何より大切なことは、完璧にはできないこと、それを許容することに関して、夫婦の間でコンセンサスを取っておくことです。
自分も相手も人間で、完璧ではありません。協力するということは、思いやりを持つということです。
まとめ
育休後に職場復帰するには、夫婦で協力することが不可欠です。
それは、言葉で言うよりずっと大変なことかもしれません。
けれど、育児は夫婦2人だけに許された、一度きりの一大プロジェクトです。
大変ささえ楽しむつもりで臨みましょう。