(2019年12月25日更新)
こんにちは!私は15年間、歯科衛生士として働いています!もちろん今も現役です!
歯の治療を行うだけでなく、歯の大切さ、自分でできるケア方法などを日々患者さんにお伝えしています。
そもそも、歯は食べ物を噛んで食事を摂り、健康を保つなど生きていく上でとても大切な役割を担っています。また、食べ物を「噛む」ための役割だけに留まらないのが「歯」です!歯がない事により、体にとって沢山の症状を発症します。
例えば、最近の研究の一つに「歯」を入れる事によって、認知症予防にもなるなど、実例が出始めています。
それだけ、「歯」には大きな役割があります。
今回は、その中でも皆さんが意外と知らない「親知らず」についての知識を少しだけお伝えします!
目次
そもそも親知らずとは〜親知らずの由来〜
昔の平均寿命は約30歳前後であり、「親知らず」は20歳を超えてから生えてくる事が多く、親が亡くなってから生えてくる「歯」だと言われていた事から「親知らず」と名付けられました。
親知らずは、一番後ろに位置する歯であり、正式名称は、「第三大臼歯」(だいさんだいきゅうし)や「智歯」(ちし)と呼ばれています。
親知らずは抜いたほうがいいの?
では親知らずは抜いた方がいいのでしょうか?
抜かなかった場合は、以下のような影響を引き起こす可能性があります。
虫歯や歯周病の原因に!
親知らずが少しだけ見え、これ以上生える見込みがない場合、あるいは歯茎の中に完全に埋まっており伸びてくる事ができない場合など、歯がしっかり生えきらないと「虫歯」や「歯周病」を引き起こしてしまいます。
歯並びに影響
親知らずが原因となり、歯並びが悪くなることがあります。
永久歯は、12歳〜13歳で、全て生えそろいます。20歳を超えた頃から親知らずは生えてきますが、例えば顎が小さい場合、親知らずは十分に生えてくるスペースが確保できず、倒れ、埋もれたままの状態となってしまいます。
その結果、親知らずの前にある歯を徐々に押し出し、前歯がデコボコになるなどダメージをもたらします。
生え方によって、多少の差異はありますが、歯並びに影響を与えます。
親知らずの周りにのう胞ができる
レントゲン上で確認すると、埋もれている親知らずの周りに袋状の影が見える事があります。
これを残しておくと、炎症が広がり、顎の骨や歯根を溶かすなどトラブルを起こす原因となります。
痛みが出る
親知らずが噛み合わずに歯茎や頬の粘膜を傷つけてしまいます。
親知らずと噛み合う歯が無いと、歯はどんどん伸びてきます。
そうすると向かいの歯茎や粘膜を噛むようになり、痛みを引き起こします。
歯の痛みは、摂食障害や、集中力の低下、睡眠障害など、私生活に大きな悪影響が生じます。
磨きにくい
親知らずに穴が開いたり、溶けたり、歯茎が赤くなり、腫れるなどの炎症を起こします。
親知らずはハブラシが届きにくく、虫歯や歯周病が進行しやすいため、親知らずがしっかり生えている場合でも、残しておかない方がいいでしょう。
いつ頃抜けばいいの?
親知らずの抜歯は若いほど「骨」が柔らかく、回復も早いため、20歳〜30歳の内に抜くことをオススメします。
40代以上の方は抜けません!というわけではありませんのでご安心ください。
但し、持病により服用されているお薬などがある場合、状態によっては口腔内トラブルのリスクが高くなり、抜歯が難しい場合があります。
その場合、歯科医師と相談の下、治療を検討していきましょう。
そもそも親知らずはどこで抜くの??
親知らずの抜歯が「得意」なのかどうかを知ることが大切です。
歯医者にもそれぞれ得意とする分野があります。一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科・・・などコンセプトが異なります。
親知らずの生え方、根っこの状態など、個人個人症状が異なりますので、抜歯の難易度も大きく変化します。
そのため、専門医のいる口腔外科で治療することをお勧めします。
衛生士がおススメする歯医者5選
くおん歯科
かわせデンタルクリニック
四日市市立病院 口腔外科
名古屋第二赤十字病院 口腔外科
おおのま歯科クリニック
会社の福利厚生で歯の治療補助を出している企業も!
一般企業の中には、歯の治療代補助を出している企業もあるそうです。
歯の痛みによる集中力の低下、睡眠不足等による疲労の増加などから、「歯」の治療補助をしています。
企業にとって、社員は資本です。その社員にとって、身体は資本です。
身体を健康に保つことによって、生産性の向上を図っているそうです!
衛生士として、深く感銘を受けた一例でありました。
最後に
親知らずについて意外と知らない知識をお伝えしました。
やはり親知らずは口腔内環境を悪化させるため、抜くことをオススメします。
生きていく上で、歯はとても大切です!口腔内環境を整えることによって、人生が変わると言っても過言ではありません。
私は、15年間歯科衛生士という現場で、知識と経験を培ってきました。
皆様に、少しでも「歯」の大切さをお伝えできれば幸いです。
抜くことが不安、恐怖などを感じている方がいれば、どうぞ一歩を踏み出してみてください。