時間の使いかたが上手な人というのは、何となくパーフェクトに何でもこなせてしまうようなイメージはありませんか?
例えば、学生時代に部活をしっかりとやって遅くまで学校にいるにも関わらず、学校の成績もとても良いタイプの人とか。
そういう人は、時間の使いかたが上手ですよというコラムを以前に書きましたが、今回は「集中力」の面から掘り下げてみたいと思います。
時間の使いかたというのは、集中力とセットだからです。
また、やる気とも密接に関わってきます。
今回の参考書籍は『ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?』石田勝紀著 です。
子ども向けの内容ですが、社会人にも十分置き換えて考えることができる内容を抜粋します。
目次
即集中できる人は少ない
就業時間になりました、はい今から仕事です!となってもなかなかすぐに切り替えて仕事に集中できるかと言われると大半の人がそうではないと思います。
本書の中にも、「勉強時間になると“即集中”する子どもなんて、普段はあまり見たことがないですよね。」と書かれています。
時間の使いかたが上手な人というのは、そういったこともわかっていて出社時間よりも前に会社に出勤し、就業時間になるまでに、仕事にスムーズに取り掛かれるように準備をしておく人が多いように思います。
スポーツ選手でも一流選手がそういった準備を入念にしているということをよく耳にしますね。
芸能人にも多いかもしれません。
その時間に合わせて自分のコンディションを整えておくことが大切ということです。
コンディションを整えておく
「重要なことは、“勉強する雰囲気”に持っていく準備作業ができるかどうかということなんだよ。」
本書より、抜粋したセリフにあるように“勉強する雰囲気”にもっていく、つまり社会人に置き換えて考えると、“仕事をする雰囲気”に持っていくということですね。
その雰囲気にもっていくには、ある「型」を行うと良いと述べています。
「型」を取り入れる
集中できないタイプの人が集中できるようになった場面を見ていると、作業の前にある「型」を持っているということが分かりました。
つまり、気持ち(心)を切り替える「型」を持っており、それを行うことで上手に自分の気持ちをコントロールしているのです、とあります。
続いて、スポーツの世界で競泳について例に取り上げられており、いきなりフルパワーで泳ぐのではなく、準備体操をして、軽くウォーミングアップで流してから、徐々に気分を高めていくのではないでしょうか、と記されています。
インタビューを見ていると、音楽などで気分を高めて挑む、というスポーツ選手も多いですね。
自分に合う「OFFからONのモードへのスイッチの切り替え」になる「型」を作業前に取り入れるということをオススメされています。
本書では、「型」にかける時間は、最大でも15分までと書かれています。
そちらに集中しすぎると本末転倒ですからね。
また、「型」は例として漢字などを取り上げられていますが、こちらは自分自身に合うもので良い、と言われています。
先ほどの例をあげると、スポーツ選手は音楽を聴くということで集中力を高める「型」を取り入れている方もいますし、
就業時間前に必ずコーヒーをいれる、という人もいます。
また、ランニングという「型」で切り替えるという話も聞きます。
本当に人によって千差万別ですから、これが良いですよというものはないため、ご自身に合う「型」というのを見つけて実行されるのがベストです。集中力を高める方法としては、「今」を意識するという方法もあります。
こちらは、意識が散漫してしまう場合、あれもこれもと余計な考えが頭に浮かんだり、情報が多すぎて、集中ができない人向けにオススメです。
「今、ここ」という感覚を意識することで、目の前のことだけに意識を向けることができます。
その際、机の上など片付いているということも大切で、様々な資料が散乱している状態では、とてもじゃないですが、集中できるものもできなくなってしまいます。
また、情報を遮断して「今、ここ」に意識を向ける練習を行っても良いですね。
今や、携帯電話は日常生活において欠かせないものとなっていますが、「今、ここ」に意識を向けるために、情報を遮断する時間を取ってみてください。
通知が鳴らないというだけでも、そこに傾ける気がなくなるので気が散りません。
思った以上に人間はあちこちに自分の意識、つまり気を張り巡らせているわけです。
それを強制的に遮断でもしない限り、無意識に気を張ってしまっている状態になっているということです。
ですから、強制的に情報を遮断して「今、ここ」に集中できる環境をつくることがオススメです。
まとめ
集中することに向けたコンディションを自分で整えておく。
すぐ集中することができるように自分にあった「型」を取り入れる。
情報を遮断して「今、ここ」を意識できる環境をつくる。
これらを試してみることで、集中力が格段にあがっていくことでしょう。
気が散漫にならないように、しっかりと仕事ができるよう、社会人として自分のコンディションを整えておきましょうね。
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