就職や転職を考えるときに、「自分にとっての天職ってなんだろう?」と考えたことがある人は、多いのではないでしょうか?
年を重ねてもなお、ご自分の仕事を楽しそうにしている人を見ると、そのキラキラした笑顔がまぶしく感じたりしますよね。
自分も天職に出会いたい、そんな方は必見です!
目次
子どもの頃に得意だったことを思い出してみる
小中学生の頃の自分を思い出してみてください。
どんなことが得意でしたか?
どんなことで、先生や周りの大人、友だちからほめられることが多かったですか?
それが、あなたの天職につながる可能性がありますよ。
昨年放送された、NHK朝の連続テレビ小説『エール』で、森山直太朗さん演じる藤堂先生が、小学生時代の主人公に言った言葉があります。
「人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること。それがお前の得意なものだ」
この言葉は、番組を超えた名言として、たくさんの人の心を打ちました。
あなたが、小中学生時代、クラスメイトよりほんの少し得意だったことはどんなことだったでしょう? 他の子は嫌そうにやることでも、自分はそれほど苦にならなかったことはどんなことでしょう?
クラスをまとめること、みんなを笑わせること、困っているクラスメイトに手を貸すこと、友だちの相談にのること、文章を書くこと、動物の世話をすること、掃除の時間に教室をピカピカにすること、などなど。
勉強の得手不得手だけでなく、「学校」という場所で、友だちよりもちょっとだけうまくできることが、誰にでもひとつやふたつあったでしょう。
そこまでいかなくても、子ども時代に大好きで努力とも思わず夢中になっていたことが、何かあるはずです。
ざっくりいえば、それがあなたの天職につながるものです。
なぜなら、得意なことや好きなことは、子どもの頃から変わらないことが多いからです。世の中が進化してツールが変わっても、根本にあるものは、人間そう変わらないものです。
人の役に立たなければ、天職でも仕事にならない
さて、自分の得意なことや好きなことを思い出していただきましたが、それがそのままダイレクトに職業につながるかというと、そうとも限りません。
このことは、社会経験を積まれた方ならお判りでしょう。
そこで、次に考えるべきは、自分の得意や好きを、世の中の人の役に立つことに変換してみることです。
いうまでもありませんが、仕事というのは、人の役に立ち、メリットを与え、その対価として報酬を受け取るものです。報酬が発生しなければ、それは天職になりえません。
それは、趣味や特技で、自分のライフワークとして楽しむものです。
分かりやすい例で言えば、歌が得意だからといって、歌手になれるとは限らない。
趣味として楽しむ、といったことです。
天職と思えるものを仕事にするために、自分の得意なことや好きなことが、どんな会社、どんな業種、どんな職種にマッチするのかを考え、転職活動の参考にしましょう。
天職に就けないなら適職を探そう
さて、天職という言葉のほかに、適職という言葉があります。
自分が好きなことが仕事として存在し、それが天職だと思っているのに、その職やその部署にたどり着けない。
こういったことがあります。
それは、もしかしたらあなたにとって適職でないのかもしれません。
「天職」と「適職」この2つの違いを簡単にいうと、
- 「天職」は、好きなもの、たとえ報酬が低くてもやりたいもの
- 「適職」は、得意なもの、それほど好きでない場合もある
天職が適職であることが最も幸せなことですが、その2つがイコールになる人はそう多くありません。
「せっかく天職を見つけても、転職に活かせないなら意味がない!」
と思ってしまうかもしれませんが、そうとも限りません。
まずは、適職と思えるものに就くというのも、ひとつの方法です。
「この会社だったら、自分の得意を活かせそう」「あの会社はなんとなく楽しそうなことをしているな」そんな観点で会社を選び、与えられた仕事をともかくこなしていくのです。
それが適職であるなら、続けていくうちに自分のポジションができてきて、仕事がそれなりに楽しくなるでしょう。
やがて「この会社のこの仕事が、自分の天職だったな」と後から思えるときが来るかもしれません。
いわば天職と適職の妥協点をさがしていく作業です。
まとめ
いかがですか?
人生の多くの時間をさくことになる仕事。
せっかくなら、やみくもに会社を探すのではなく、自分の心から好きなことや得意なことを活かせる会社を選びたいものです。
あなたが天職を見つけられますように。もしくは適職にめぐり合い、天職に昇格することができますように。