子どもの入園や入学のタイミングで子育てが少し楽になったとき。
それは、専業主婦だった女性が、もう一度働くことを考え始めるときでもあります。
ブランクを経ての再就職は、はじめて就職活動をしたときと同じくらい、もしかしたらそのときよりもっと勇気のいる一歩かもしれません。
今回は、女性が再就職の活動をするときに考えておくことについて、ご紹介します。
目次
1.なんのために働くのか考える
最初に質問です。
「あなたは、なんのために働くのでしょうか?」
- 「教育費」のため
- 「住宅ローン返済」のため
- 「月々の家計を助ける」ため
など、さまざまな理由があると思います。
「自分の能力を活かしたいから」といった自己実現が理由のこともあるでしょうし、いくつかが当てはまるという方もいるでしょう。
理由はそれぞれですが、これらすべてのベースにあるのは「家族と自分が今までよりもっと笑顔になるため」ではないでしょうか。
働くことで家計が潤って、レジャーや外食を楽しむ機会が増えたり、子どもの希望する習い事や進路を叶えてあげられたり。
能力を活かせる職に就いた方は、自分がイキイキとした日々を送ることで家族にやさしくできて、家族みんなにとっていい影響がでたり。
家族が、そして自分が、今までよりもっと笑顔になるための手段として「働く」という選択肢があるということは、就職をした後も忘れたくないことです。
2.子どもに関する問題をクリアにしておく
さて、子育てがひと段落した方が再就職を考えるときにネックになるのが『子どものお留守番問題』です。
お子さんの年齢にもよりますが、小学校低学年くらいまでだったら、
- 近所のママ友に預かってもらう
- おじいちゃんやおばあちゃんに預かってもらう
- リモートワークになった夫が面倒を見る
- 学童に申し込んでみる
などいくつかの選択肢があります。
面接で聞かれることもありますので、事前に頼りたい方に相談したり、自分でイメージを持っておくといいでしょう。
また、『子どもが体調を崩したとき問題』もあります。
これに関しては、面接の際に「早退できるか」、「休暇をとれるか」といったことをしっかりとヒアリングしましょう。
また、子どもの長期休暇の際に休みをとりやすいかといったことも確認しましょう。
こうした部分を曖昧なままにして働き出しても、いざ子どもが体調を崩したときに休暇を取りずらい会社だったら、ご自分もお子さんも辛いですよね。
「働くのは何のため? 家族が今までよりもっと笑顔になるため」
このことを思い出しましょう。
家族や自分を辛い気持ちにさせてまで働かなくてはならない職場は、さけるべきです。
そうならないために、自分が働く上での条件をしっかり認識し、企業側に伝えるようにしましょう。
3.ライフスタイルに合った働き方を選ぼう
子どもがいると、働ける時間や日数が限られることがあります。
ここも再就職を考えるときに不安になる部分です。
しかし、今は雇用形態もさまざまです。
ライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に選べる企業が増えています。
正社員でも、時短勤務や、週4日・週3日勤務が可能だったり、週の半分はリモートワークを取り入れていたり。
コロナ禍も相まって、働き方のバリエーションはかなり広がってきています。
まずはパートから始めて、子どもの成長とともに正社員を目指すという方法もあります。
子どもが小さいうちは時間も勤務日数も抑え目にしたいけれど、ゆくゆくはバリバリ働きたい方におすすめです。
求人に「正社員登用制度あり」と記載されている企業でしたら、正社員になれる道筋ができているので、そういった企業に狙いを定めて受けてみるといいでしょう。
また、パートでも、福利厚生が使えたり社会保険に加入できる企業もあります。
あまり残業せずに働きたい場合、派遣社員がおすすめです。
派遣会社に登録すると、会社にもよりますが、さまざまな講座を設けていることがあります。
マナー講座や履歴書の書き方講座、業種別の基礎講座、ビジネススキルを磨く講座など、じつにさまざま。
有料のことも多いですが、いきなり企業に応募することがためらわれる方にとってはとても有効なものです。
また、応募の際には派遣会社の方が面接までのサポートしてくれることもあります。
一度ご自分のお住まいの地域の派遣会社を調べてみるといいでしょう。
4.自分がいるコミュニティで培った経験を履歴書に書こう
「履歴書にかける経歴がない・・・」「大昔の経歴で終わっている・・・」
一度、仕事から遠ざかった人が陥ってしまいがちな不安です。
しかし、心配することはありません。
企業などで働いていない間もさまざまな社会経験をしているはずです。
PTAの活動やボランティア活動などは、立派な社会経験になります。
自分がいるコミュニティの中で活躍した経験は、かならず社会に出ても役立ちます。
人生で培ってきた「あなたの実績」を洗い出してみましょう。
そして、自信をもって経歴として記しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
再就職の活動を始めるときは勇気がいるし、自信が持てないかもしれません。しかし、最初の一歩を踏み出してしまえば、案外トントン拍子で行けることもあります。
今の自分にできる範囲の再就職、ぜひ前向きに考えてみましょう。