朝礼などで社員が順番にスピーチを行う企業や部署があります。
スピーチが苦手な社員にとっては苦痛な時間であり、「何でスピーチなんてさせるの!」と思う人もいるかも知れません。
そうでなくても、回を重ねるうちに「今週は何をテーマに話そうか・・・。ネタがない」
なんてことにもなり、ほとほと困っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、会社がスピーチを取り入れる目的や成功させるポイントについて解説します。
スピーチのコツを知り、ネタにも困りたくない人はぜひ読み進めてください!
目次
スピーチを行う目的
社員一人ひとりが持ち回りでスピーチを行う企業や部署にいる人の中には、その意味を見いだせず苦痛な時間と感じる人もいるでしょう。
スピーチを行う目的を知らないと、ただ上司から押し付けられる時間のように感じるかもしれませんが、目的を理解すれば自分の業務の上でもメリットがあることだと分かるでしょう。
スピーチを行う主な目的には以下のものがあります。
- 要点をまとめて伝える力を養う
- 人前で話すトレーニング
- スタッフのコミュニケーションを活発化する
- さまざまな情報収集の時間
「要点をまとめて伝える力を養う」「人前で話すトレーニング」は、業務に直結する目的です。
仕事では大切なことを分かりやすく伝える力が随所で必要になります。
クライアントや取引先などと相対しても緊張せず的確に要点を伝えるためのトレーニングになります。
「スタッフのコミュニケーションを活発化する」は、他の人のスピーチを聴くことで、仕事上の会話をするだけでは分からなかったその人のキャラクターや思考を知ることができます。
日頃コミュニケーションをとるきっかけ作りとして活用できます。
「さまざまな情報収集の時間」は、やはり他の人のスピーチを聴くことでさまざまな情報を取り入れることができます。
自分の視野を広げる事に役立ちます。
スピーチの作り方
スピーチは起承転結に沿って作ります。
学生の時作文を書くときの構成と同じです。
スピーチでの「起」は、つかみです。
テーマについて話します。
人の関心を引くようなつかみを考えましょう。
「承・転」は、つかみからの展開です。
ここでは具体的な話をします。
つかみで話したことから得た気づきや学びを自分の中でどのように生かしているといったことなどを話します。
「結」は、伝えたいことのまとめです。
社内でのスピーチなので、業務に対して前向きになれるような内容にまとめにしましょう。
テーマの決め方
スピーチのテーマは、聞いた人が興味を持てる内容であることを意識します。
例えば「自分は釣りが趣味だから昨日行った釣りの話をしよう」とエピソードトークで終わるといったことは避けましょう。
釣りに興味がない人にとってはつまらない内容で終わります。
「趣味の話はNG」ということではありません。
多くの人が興味を持てる「テーマ設定」が必要なだけです。
「釣り(具体的な話)」を通して「柔軟性を持って対応することの大切さを再認識した(テーマ)」とすることで多くの人が興味を持てる内容になります。
ー興味を持ってもらえるスピーチの例ー
「釣りは時間帯や天候によってポイントを変えたり試行錯誤します。
このことは、自分自身の業務にもつながると感じました。
営業の仕事は『これ』といった正解があるわけでなく、クライアントごとに対応を変え、契約に結びつけることが大切です。
趣味の釣りを通して、営業スタイルの柔軟性を高めていきたいと改めて感じました」
スピーチを成功させるポイント
スピーチを成功させるポイントについて詳しく解説します。
テーマ(伝えたいこと)を明確にする
スピーチでもっとも大切なのはテーマ、すなわち伝えたいことです。
伝えたいことがはっきりしていれば、具体的な内容は趣味の話でも雑学でも問題ありません。
大きな声ではっきりと話す
内容が良くても小さな声では聴く人に届きません。
スピーチに限らず人前で何かをするときは恥ずかしさを捨て堂々とやったほうが清々しいものです。
大きな声ではっきりと話すのは、仕事の上でも大切なことです。
早口にならないようにする
人は緊張するとどうしても早口になってしまいます。
聴く側も早口で話されると内容を理解できず終わってしまうものです。
スピーチは相手に伝わらなければ意味がありません。
ゆっくりと話すことを心がけましょう。
間をとる
作文と同じように文と文の間で区切りを入れることを心がけ、一文が終わったら間を取りましょう。
間を取ることで緊張もほぐれます。
ー例ー
「昨日釣りに行きました」(間)「釣りというのは、ひとつのポイントでうまく釣れればいいのですが〜」(間)
話の流れを箇条書きにしておく
あらかじめしっかりテーマを決めても、本番で緊張してしまいエピソードトークで終わらせてしまうことがあります。
起承転結でいうところの「承・転」で終わることになり聴く側は消化不良です。
こういったことを避けるためには、話す内容を「起・承転・結」と3つに分けて箇条書きにしたメモを用意するといいでしょう。
緊張してもメモを見れば次の話の展開を思い出すことができます。
スピーチに慣れてきたらメモを作らず話せるようトレーニングしましょう。
テーマ選びに困ったときのスピーチネタ
スピーチネタに困ったときは以下のネタから探すと話しやすくなります。
参考にしましょう。
- 名言
- 健康
- 今日は何の日?
- エピソードトーク
- 季節に関すること
- 最近読んだ本
- 時事ネタ
まとめ
いかがですか?
今回は会社でスピーチを行う目的、スピーチの作り方、テーマの決め方、スピーチを成功させるポイント、スピーチネタについてご紹介しました。
スピーチを上手に行えるようになると取引先やクライアントとの会話もスムーズで要点を押さえて話せるようになります。
ぜひスピーチスキルを高めていきましょう。