【やりたいことが分からなくても問題なし!】自分にあった仕事を見つける方法を紹介

「やりたいことが分からない」
「人事面談で目標を聞かれるので困っている」
「今後のキャリアデザインを描けない」
やりたいことがハッキリと分からず今後の仕事について悩む人は多いものです。

しかし実際には「絶対にこれを仕事にしたい!」という強い気持ちがある人の方が少ないものです。
人事面談などが近づき回答に困っている人は、やりたいことの考え方を少し変えるといいでしょう。

今回はやりたいことが分からないという悩みを解決するための方法について紹介します。

やりたいことがないのはよくあること

上司との面談で「今後どうなりたいか」「どんなキャリアプランを描いているか」などと聞かれたときに困ってしまうことがありませんか?
「どうしたらやりたいことが見つかるだろう?」と悩み、懸命に探し出す人もいるでしょう。
しかし、実際にはやりたいことがない人の方が大半です。

人にはBeing型とToDo型の2種類があるといわれています。
Being型とは、どんな人でありたいか・どんな状態でありたいかを重視する人のことで、やりたいことよりもどんな環境で働きたいか・安心できるかという点を重視します。
ToDo型とは、明確な夢や目標を持っている人です。やりたいことが明確で何を差し置いてもそれを優先するため、手段や環境はあまり重要ではありません。
自分はどちらの型だと思いますか?

実は、日本人の95%〜99%はBeing型だといわれています。

Being型の人にとって重要なのは、自分の状態と環境の状態です。
職場の環境や仕事内容が自分にとって価値を感じられるか、倫理観にあっているかということを重視します。
自分が価値を感じられる仕事内容でなければ、たとえそのことで成果を上げても喜びを感じられず、その状態にいる自分を幸せだとも思えません。
一方、ToDo型の人は目的のためなら自分が好ましくない状態や環境も仕方ないと割り切れる人です。

やりたいことをやる充足感よりも自分が置かれている環境に価値を感じるBeing型が日本人の主流で、譲れないほど好きなことはほとんどの人が持っていないということです。

やりたいことはあったほうがいいの?

学生の頃「将来の目標は?」「夢は?」「なりたい職業は?」という問いに答えるシーンが多くあったことでしょう。
しかし日本人の95%以上の人がBeing型であることを考えると、ほとんどの人は子供の頃に描いた夢のとおりの人生を歩んでいるわけではないでしょう。
それでも自分が就いた職業に楽しさを見出してやりがいをもって働いている人はたくさんいます。
メディアなどで紹介される人は、ToDo型の人で夢を叶えていることも多く、そのような人を目にすることで「自分もやりたいことを見つけなくては」「自分はダメだな」などと比較しがちです。
特にSNSを使って個人が気軽に発信できるようになった現在は成功を掴み取っている人を目にする機会も多いため、より一層自分と比べてしまうかもしれません。

しかし、ほとんどの人はBeing型であり「これ!」といったやりたいことが明確でない人の方がマジョリティです。
やりたいことに向かって邁進する人の姿は美しくうつりますが、自分もそうなろうと思って無理をする必要はないのです。

自分にあう仕事の見つけ方

やりたいことを見つけようと考えるよりも自分が「心地よい」と感じる環境にスポットをあてて自分に合う仕事について考えてみましょう。
詳しく解説します。

10年後どんな環境にいたいか考える

10年後、自分はどんな環境でどんな仕事の仕方をしていたいか考えてみましょう。
「やりたいこと」を探す必要はありません。
自分が心地よいと思える環境や理想の状態を描きましょう。

好きな業務を書き出す

自分の仕事を細分化し「書類作成は好き」「人と話すことが好き」など、業務の中でも好きなことを書き出しましょう。
「人と話すことが好き」ならば、転職の際に接客業やサービス業が選択肢になります。
転部を希望する際には顧客対応や営業などを希望するといいでしょう。

「好き」ではなくても「得意」なことを探す

特に「好き」と感じることでなくても、得意なことは何か考えましょう。
得意なことというのは、他の人に比べて自分のほうがサクサクとこなせてしまうようなことです。
得意なことは簡単にできてしまうため自分では気付きにくいことがあります。
同僚などにヒアリングして、自分の得意な業務を探し出すといいでしょう。

目の前の仕事に集中する

やりたいことを考えて悩むよりも、目の前の仕事に集中することが大切です。
自分が今取り組むべき仕事に集中し、いろいろな環境の中で経験を積むうちに、自分はどんな仕事が好きかどんな環境が合っているかということが分かってくるでしょう。

やりたくないことをはっきりさせる

「やりたいこと」を考えるよりも、やりたくないことを明らかにしましょう。
やりたくないこと、置かれなくない状況や環境など、自分の好ましくない状態は自分がいちばんよく分かるはずです。
やりたいことがないことに悩んだりやりたいことをひねりだそうとしたりすることはやめ、「やりたくないこと」を明確にしましょう。

まとめ

今回は「やりたいことが分からない」という人の悩みを解決する方法について紹介しました。
やりたいことがないのはよくあることで、日本人のほとんどは「やりたいこと」よりも自分が価値を感じ心地よいと思える環境や状態を重視するものです。
やりたいことがはっきりと分からなくても自分に合う仕事は見つけられます。
やりたくないことをはっきりさせることもそのひとつです。
自分に合う環境や状態を明確にして仕事に活かしましょう。