40代の女性の転職は難しいと言われていますが、実際はどうでしょうか?
様々なライフイベントを経験してきた女性は、いろいろな能力を身に着けており、社会で欠かせない働き手になっているはずです。
そこで今回は、自分の経験や今あるスキルを活かして転職する方法や、面接のポイントについてご紹介します。
目次
40代の女性の働き方の現状
以前に「女性のライフイベント」に関する記事でもご紹介しましたが、女性は男性よりもライフイベントが多くなる傾向が高く、さらにそれらのイベント次第で働き方も多様化しがちです。
- 学校を卒業して就職し、結婚や出産を経てもずっと正社員として働く人
- 結婚・出産後に専業主婦を経て復職する人
- パートやアルバイトで働き続ける人
- 家族の介護でキャリアダウンする人
実にたくさんありますよね。
仕事のブランクや働き方の変化などを経て、女性の場合は正社員でなくパートや派遣といった雇用形態を選択する人の割合が多くなります。
正社員として転職や復職を目指す女性もたくさんいますし、求人もあります。
しかし、今は正社員と非正規社員の間に昔ほどの差がありません。
非正規雇用でも社会保険に加入できます(加入基準があります)し、有給休暇など福利厚生も受けられる企業が多くなっています。
そのため、以前ほど正社員としての転職にこだわる必要はなくなってきているといえます。
40代を過ぎたら転職は難しい?
日本の人口は、年々減少しています。
現在は新型コロナウイルスの影響もあり有効求人倍率は上向きとは言えませんが、長期的な視点で見れば、やはり日本は働き手不足といえます。
政府は、退職後のシニアにも働き手になってもらうよう推進しています。
そのため、40代の女性が転職するのが難しいかと言えば、決してそんなことはありません。
需要は間違いなくあります。
ただ、業種や職種によっては厳しいものがあるというだけです。
選択の幅は若い人に比べて狭まるかもしれませんが、「もう40代だから・・・」と転職や再就職を躊躇する必要はまったくありません。
やっぱり資格があったほうがいいの?
資格を持っていれば、年齢を問わず転職しやすいことは確かです。
しかし、実際に求人広告を見てみると、思いのほか資格が必要な求人というのは少ないものです。
よく見かけるのは「運転免許必須」くらいかもしれません。
ですから「資格がないから、まずは資格をとってから転職しよう!」などと、自分からハードルを高くせずとも、興味のある業界にまずは応募してみてもいいかもしれません。
その上で、働きながら資格をとってステップアップするという方法がおススメです。
転職を成功させる秘訣
転職しやすい業界や職種に絞る
一般的に、常に人材不足といわれているのが福祉業界です。
また、年齢や経験を問わず求人が多いのが、飲食の接客業などです。
こういった業界などに的を絞るのもひとつの方法です。
また、業界にもよりますが、営業職は年齢問わず求人があることが多いです。
人当たりが良く、コミュニケーション能力に長けた女性は重宝がられることが多いです。
柔軟に働けることをアピール
40代になると、子供がある程度成長してきて、それほど育児が負担にならなくなっている人も多いでしょう。
そういった人は「長い時間勤務できる」「休日出勤もできる」ということをぜひアピールしましょう。
年下の上司とうまくやれるかどうか
面接官は、40代の求職者がきた場合「年下の上司や同僚とうまくやれる人か」ということを見ます。
リーダー候補の求人ならば別ですが、そうでない限りは人当たりの良さなどを前面に出しましょう。
そして、素直に仕事を教わり、覚える気持ちがあることをアピールしましょう。
若い人よりも優っているところをアピール
若い人より40代の人の方がまさっている能力があります。
それは、「人の気持ちを読みとる能力」です。
マサチューセッツ工科大学の認知科学研究チームが、暗記や顔の識別などの能力について各年代に調査したところ、「感情認知能力」に関しては、48歳が能力のピークだったそうです。
ご自分の若いころを振り返っても、20代の頃は仕事でもプライベートでも、相手のことを考えずに振るまってしまったことはありませんか?
思い当たる節がある方も、多いのではないでしょうか。
しかし、この能力がピークになる40代であれば、営業や接客・福祉にかかわる仕事など、人の気持ちを察する必要がある仕事への大きな強みになります。
ぜひ、アピールしましょう。
まとめ
いかがですか?
40代であること、女性であることは、社会の需要から外れることではありません。
むしろ、自分がこれまで生きてきて身に着けたさまざまなスキルを洗い出し、積極的に転職活動や復職に望みましょう!